温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

熊の川温泉 お宿 夢千鳥(佐賀)

佐賀の市街地から30分弱、富士町の熊の川温泉は嘉瀬川沿いの静かな山の湯治場。ラジウム含有量が九州トップクラスの放射能泉。 

福岡空港から車で高速使って50分。佐賀空港ANAのみ)からだと45分。

3年前に宿泊した古湯温泉 鶴霊泉(佐賀) - 温泉手帖♨︎の少し手前に位置している。

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歴史は古く、起源は1200年ほど前の平安時代空海弘仁12年(821年)に水鳥の水浴びを見て温泉を発見。その後、洪水や火災と再興をくり返しながら今日に至っている、古くから守り続けられてきた温泉。

昭和41年には古湯温泉とともに厚生省の国民健康保養地にも指定され賑わっていたが、現在は3軒の旅館と3軒の日帰り入浴施設があるのみ。

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お宿 夢千鳥は元は企業の保養所で、夢千鳥という屋号でオープンしたのは平成10年。店主が日本全国の良水を探して行きついた先が熊の川だったとか。朝も夜も美味しい手作り豆腐が頂ける。

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その後、平成24年にリニューアルオープンしていて、部屋数5室の小さな湯宿。

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大浴場は男女別の内湯がひとつずつで、入浴時間は夜は22時まで、朝は7時から。

右手の「つるの湯」の方が大きめの浴場。

脱衣所は鍵付きロッカーが2台向かい合わせに。まっぷるの九州行きたい温泉宿の10位にランクインされてるポスターがある。温泉の説明書きはあるけど、分析書は見当たらない。
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大きな湯船。手すりが取り付けられてる。

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洗い場も広く、シャワーは3つ。シャワーも温泉が出る。
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奥二面が窓なので開放感があり、ちょうど緑が美しい。
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大浴場の湯使いは、加温循環消毒あり。湯温は39度弱でぬるめ。37度の源泉(鵆熊泉)を加温してる。

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湯口からも少しだけお湯が出てた。写真は撮ったけど、気にしてすくってみたりしなかった。もしかしたら、ここからは源泉が出てたのかな。
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ジャグジーみたいになっていて、そよそよと湯が当たり、これはこれで悪くない。近くに寄ると結構な水圧。

左手の「うずらの湯」。特に決まってないのかもしれないけど、この日は朝7時からは男女入れ替えで、こちらが女湯に。

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つるの湯に比べると小さくてこじんまりした浴室。
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うずらの湯だけど、湯口はライオン。口からはお湯は出てなかった。
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こちらもジャグジーみたいになってて、水流がある。朝入ったのだけど、37度割れのぬる湯だったのでゆっくり浸かれた。
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泉質はラドンを豊富に含む単純弱放射能泉。加温循環消毒してて、効果あるのかはいつもながら疑問。

せっかく37度の奇跡の適温が湧いてるのだから、それを味わせてくれたらいいのに。貸切風呂しか源泉かけ流しじゃないなんて残念過ぎる。
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熊の川温泉には3本の源泉があるみたいで、分析時期によって湯温や湧出量など前後するから曖昧だけど、元湯 熊ノ川浴場の30.8度(60ℓpH9.29)の荘源泉、お宿夢千鳥と日帰り施設のちどりの湯が利用している37.2度(183ℓpH9.63)の熊の川第二源泉(鵆熊泉)、日帰り施設の湯招花の43.1度(500ℓpH9.48)の吉瑞泉の3本なんだと思う。

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どう考えても、37度の夢千鳥の源泉が1番いい。一晩中、ぬる湯のかけ流しに入れたら最高なのにな。

残念ながら、かけ流しの湯船は1時間だけしか味わうことができない。貸切家族風呂を60分1,200円で借りるしかない。

フロントで貸切時間が書かれたプレートと、入り口にかける入浴中の木札を受け取って向かう。

ロビー横の廊下から一旦スリッパのまま外へ出て、貸切ゆの暖簾を右へ。

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左手に総檜風呂「ふくろうの湯」があった。ここだけ2,000円。貸切風呂どちらにしますか?と尋ねられたけど、ここは選択肢に入ってなかった。日帰り入浴専用なのかな。

貸切風呂は3つあり、どれもテレビ付き。必要あるかな。

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ふくろうの湯を越えて、向かいの建物に2つの貸切風呂がある。今回借りたのは「川せみの湯」。

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上がったところが脱衣所。

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この貸切風呂だけが、この宿唯一の半露天風呂。涼やかな風が心地いい。
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湯船は石風呂。丸みがあって可愛らしい。湯船の中は3分の1が段差になっているので、2人が精一杯の広さ。
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3つの貸切風呂はどれも源泉かけ流し。泡付きもある。つるりとした肌触りで、肌に付いた泡をさすると、ゆっくりと泡が上がってくる。

白いふわっとしたアルカリ泉っぽい湯の花がほんの少し。

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ぬるかったら熱い湯を足してくださいと言われたけど、ぬる湯上等。37.5度前後の湯温がちょうど気持ちいい。
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投入量はそれほど多くはないけど、湯船に対しては充分で、溢れるお湯は外へ。
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目の前にテレビ。必要かしら?
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せっかくの源泉かけ流し。1時間しか味わえないかけ流し。お湯だけに集中して味わいたい。

空気中にもラドンがたっぷり含まれているので、深呼吸しながら湯に浸かる。
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湯上がりはねっとり感が強く、しばらくするとさらすべ肌に。

もう一つの「山どりの湯」は縁に檜材をつかった湯船。
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洗い場は畳敷き。この湯船も浅い部分が広めだから、2人でもきつそう。
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半露天の川せみの湯に比べると、室内なので少し湯温は高そうだけど、同じぬる湯の源泉かけ流し。ラドンを吸う観点からはこちらの方が効果的だったかな。

会計時に聞いたけど温泉分析書がないみたいで、ネットで色々検索した情報しかないので曖昧。あと、明細書がなかったので、貸切料金も確かじゃない。

 

熊の湯温泉 お宿 夢千鳥

★★★★

アルカリ性単純弱放射能

37.2度

pH 9.63

183ℓ?/分

内湯2 貸切風呂3

加温加水循環消毒なし

※大浴場は加温循環消毒あり

2020.7.18 宿泊