温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

岩井戸温泉 くつろぎの宿 うみあかり(富山)

富山湾に浮かぶ北アルプスの絶景が楽しめる宿うみあかり。海越しに3,000m級の山々を望むことができるのは、世界でもここだけとか。

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年間80日だけ望むことができるという立山連峰、曇ってたけどなんとか見えた。

ここ氷見は、新幹線の新高岡駅からレンタカーで40分弱。石川県の能登半島の南側に位置する、富山の最北エリア。富山湾越しに黒部市と向かい合っている。

高岡駅から氷見線で30分の氷見駅まで行けば送迎してくれるけど、高岡駅は新幹線の富山駅からだとあいの風富山鉄道、新高岡駅からは城端線にそれぞれ乗り継ぎしなきゃいけない。

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氷見温泉郷には旅館や民宿が20軒ある。

その中の岩井戸温泉うみあかりは、昭和46年創業の鉄筋6階建ての大きめのホテル。2012年に名称変更しリニューアル、2017年にも最上階の食事処をリニューアルするなど、古いけど上手く新しくしてる。
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富山平野を囲む丘陵地帯から出ている温泉で、火山爆発の噴流物堆積により閉じ込められた1500年前の海水(化石塩水)なので、泉質はナトリウム‐塩化物泉。

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この宿は同じナトリウム-塩化物泉だけど、2つの源泉を持っていて、4階の展望大浴場と、裏手に建つ別館 潮の香亭の岩風呂の2箇所で微妙に違う泉質に入ることができる。

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富山湾を一望できる大浴場は、湯船から立山連峰からの朝日や、夜の漁火が見られる。

夜は24時まで、朝は4時から9時まで。男女入れ替えはなく、男湯が漁火の湯、女湯が日の出の湯。

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必要最小限の脱衣所。冷水機は、ほうじ茶や玄米茶など色々出せるやつ。これはありそうでない。
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富山湾ビューで、富山湾の海越しに立山連峰が望める。天気が良ければ湯船から日の出も見えるけど、あいにくの小雨。

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時間帯によっては混雑もしてるけど、洗い場の順番待ちがあるほどではなかった。
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内湯は循環。消毒臭は分からなかった。5月から10月の気温が高い時期は加水もしている。湯温は40.5度から41度ないくらいで意外にもぬるめの設定。

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小雨だったけど、うっすら立山連峰が見えてた。日の出の時間の男湯の密度、すごかったらしい。太陽は見えなかったけれど。
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内湯と露天風呂では良さが1と10くらい違うほど、すごく気持ちいい露天風呂。

静かで波の音と冷たい海風が心地いい。漁火か、向こうの港の明かりかもしれないけど、海に明かりが見えてくる。

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夜は雲があるけど星も見えた。月は傘をかぶってるけど明るい。

湯温は41度前後のぬるめで、長く入っていられる。ねっとりとした湯感触で、しょっぱい。白や灰色の湯の花が舞ってる。
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露天風呂は循環じゃなくかけ流しなのかな。海側に流れ出ていく。

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湯底が軽石みたいな肌触りの石で、座り心地もいい。

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朝は雨が降っていたけど、3分の2くらいは屋根があるので手前にいれば濡れない。

もう一つの大浴場は、フロントを出て徒歩2分程の別館 潮の香亭。

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こちらは日帰り入浴も受け付けていて、時間は朝の7時から夜の22時まで。男女入れ替えはなし。

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夕食前にのぞいた時は、日帰り客と浴衣の宿泊客でごった返していたので、朝7時前にちょっとフライングして。

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こちらの源泉が元湯らしく、本館大浴場の源泉とは泉質は一緒だけど少し違う。こちらの方が成分がちょっと濃くて、色も濃い緑色。湯使いは循環もない源泉かけ流し。
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湯船は天然岩風呂の一つだけで、手前に狭い洗い場スペース。
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緑色の湯はかなり熱く、43度はある。夏場だけ加水してるそう。今も少しくらい加水したらいいのに。

ほんの短い時間しか入ってられないのだけど、すぐに汗が出てくる。濃くてねっとりしたお湯。言うまでもなく保温効果の高い塩化物泉。

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大きめの湯船。左右2箇所から湯が投入されてたと思う。1箇所だけだったら、ぬるいエリアもできそうなものだけど。まあ、本館の海を眺めながらの露天風呂がぬるくて気持ちいいので、この岩風呂にこだわることないけど。
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岩には塩化物泉の析出物。

コンサルでも入れてるのかなと思うほど、足し引きが絶妙な宿だった。新しくて洗練されたぴっかぴかの宿じゃないのに、ダメなところがほとんどない。抜くところがうまくて、抑えるところはきっちり。

 

岩井戸温泉 くつろぎの宿うみあかり

★★★

ナトリウム-塩化物泉

56.8度、52.2度

pH 8.22、7.91

220ℓ、87ℓ/分

内湯4 露天風呂2

加水加温循環なし 消毒あり(本館は循環あり)

2020.3.7 宿泊