温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

上の湯温泉 温泉旅館 銀婚湯(北海道)

はこだて観光大使の方にオススメされて訪れた渡島半島の中央、落部川の清流に建つ上の湯温泉の銀婚湯。

函館から普通電車だと2時間前後かかる、函館本線落部駅。駅からは宿の送迎車で15分弱。特急の止まる森駅(函館から46分)からはタクシーで30分程度。

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森駅からも噴火湾沿いの道中も駒ヶ岳が綺麗に見える。

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上の湯温泉は落部川の中流中洲より湧出する名湯として、数百年前からアイヌの人々が入っていた温泉。

大正になり開掘し大量湧出に成功した日が大正天皇銀婚式の日だったので、銀婚湯と命名し温泉宿を建てたそう。

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秘湯を守る会。

吊り橋で渡る対岸の林に遊歩道があり、貸切り野天風呂が点在している。

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敷地内に5本の源泉を持ち、男女別の大浴場と貸切り野天風呂、家族風呂など全部で11ヵ所の浴槽がある。

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貸切り野天風呂は、フロントで空き状況を聞き、空いているところの入湯札と地図をもらって出かける。

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連休だったので、どんどんお客さん来ちゃうから早めに行った方がいいよと言われ、とりあえず空いていた『どんぐりの湯』へ。

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玄関を出て庭の飛び石に沿って、宿の裏側へ。

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種から蒔いて育てたという桂林。

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桂林を進むと巨石を掘った『かつらの湯』と

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小屋の中にある『杉の湯』がある。

目指す『どんぐりの湯』は、桂林を右手に見ながら吊り橋に向かう。
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吊り橋を渡り終えたら右へ。
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道すがらミズナラの木があり、足元にはどんぐり。ぷっくり立派で可愛らしいキャップを被ったどんぐりがたくさん落ちてる。
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10分弱で到着した『どんぐりの湯』。
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入湯札を差し込むと扉に鍵がかかる仕組み。
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川沿いに丸い石で囲まれた湯船が。
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木扉を閉めて数段降りていくと手前に簡単な脱衣所があり、そこから石段5つ程で湯船。

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薄茶色に濁ったしょっぱいお湯。
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湯温は41度くらい。なめらかな浴感。
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季節がらもあって、落ち葉が多いけど、どんどん掛け流されてるから気にならない。
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掛け流されたお湯はそのまま川へ流れていく。

野天風呂をもう一つ。

空いたらフロントから連絡をもらえるのでお願いして部屋で待つ。

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白樺並木を抜けたところにある1番遠い

『トチニの湯』。ここだけ源泉が違うのでどうしても入りたかったお湯。

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栃の木に囲まれた湯で、杉の丸太を削って作った湯船。

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かなり長い丸太で、2人が向かい合って座わり足を伸ばしても大丈夫な長さ。
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源泉濃度が1番高い湯船で、とろりとしたお湯。源泉は川向2号でナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

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『トチニの湯』にはもう一つ湯船がある。サンダルを履いて移動。
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こちらの湯船は熱すぎ。43度は超えてたと思う。源泉の温度が49.9度の掛け流し。
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一瞬浸かって、丸太の湯船に戻った。
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野天風呂もうひとつ、遊歩道河畔のせり出したところにある『もみじの湯』。

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銀婚湯一のもみじの銘木の根元に作られた湯船。
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まだ緑のもみじ。紅葉したらすごいだろうな。
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遊歩道は一周1.5km。どんぐりに栗、いろんな実が落ちていて、もみじや白樺、桂やミズナラ‥様々な木々が見られる。

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銀婚湯のお湯は、弱アルカリ性のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉など源泉ごとに微妙に異なる泉質。

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湯元の源泉別の温泉分析表がきちんと部屋に置いてある。とても丁寧。循環、塩素殺菌なしの掛け流し。

浴槽別の温泉分析表もある。

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源泉温度は60度〜90度と高温なので、一本の源泉だけ湧き水を10%程度加水している。湧出量は合計毎分170ℓ(自噴)。

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内湯は川向1号と3号、源泉1号と2号の混合泉で源泉1号は湧き水を10%混合している。ナトリウム-塩化物泉。

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露天風呂と貸切野天風呂は川向1号と3号の混合泉でナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。こちらは源泉100%。薄茶色の濁り湯でしょっぱい。出汁味もする。

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大浴場の隣にある貸切風呂は空いていたら中から鍵をかけて入るしくみ。

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こじんまりした家族風呂。

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大浴場は内湯と露天風呂があり、夜中の12時に男女入れ替え。その前30分だけ入れないけど、それ以外ずっと入れる。しかも13時チェックイン。すごいサービスだ。

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大浴場のこもれび湯。
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広くて清潔な内湯。ほんとに木漏れ日がさしてる。42度で熱めだけど、つるつる浴感、微濁。灰色の湯の花が少し。
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露天風呂は川沿いで緑が眩しい。
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半分が屋根付きで、半分はもみじや楓の葉っぱが屋根。すごい、木漏れ日だ。

39度前後とかなりのぬる湯で、内湯で温まってからだといくらでも入っていられる。

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めちゃくちゃ気持ちいい。

析出物がけっこうある。溶存物質6700g/㎏。濃い温泉。
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24時間入れることが大きい要因なのだろうけど、大浴場でほとんど人に会わない。ほぼ独泉。なんて贅沢な。

男女入れ替え後は、渓流の湯。

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出入口が内湯側と露天風呂側と2つある。この廊下の長さだけ、内湯の長さがある。

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こんな風に長い。奥に露天風呂へ行く出入口があり、脱衣所がもうひとつある。

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こちら側からの内湯は

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こんな感じでとにかく大きい、長い。

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渓流沿い。まさに渓流の湯。

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湯船に浸かって窓越しの景色。これが紅葉したらどんなに綺麗なんだろ。

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露天風呂もいい。落ち葉とかあるにも関わらず、これほど気持ちいい露天風呂めずらしい。

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湯船の縁からどんどんお湯が掛け流されている。

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ほんの少し紅く色づいてる。これはこれですごく綺麗だったけど、もっと紅葉した景色を見てみたいと思わずにはいられない。
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上の湯温泉 温泉旅館 銀婚湯

★★★★★

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉

49~90度

pH 7.3〜7.5

170ℓ/分

内湯2 露天風呂2 家族風呂1 貸切野天風呂6

加温循環消毒なし 湯船によって加水あり

2018.10.7宿泊