温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

二股らじうむ温泉 二股らじうむ温泉旅館(北海道)

再訪。ぬる湯なので夏に訪れ、大絶賛だった二股らじうむ温泉。2ヶ月ちょっとしか経ってないけどまた来てしまった。

f:id:ayumu27:20181007103339j:image

こちらはすっかり秋。

さて、前回バスタオルは持参したけど、スリッパに泣いた。今回は事前に宅急便でバスタオル、スリッパ、部屋着を送っておいた。

f:id:ayumu27:20181007103644j:image

が!もうひとつ!もうひとつ忘れていたのが歯ブラシ。宿が用意してくれている歯ブラシは、歯磨き粉が別に付いていない歯ブラシ。水につけたら使えるやつ。でも、じゃあ朝は⁈絶対次回は歯ブラシ持ってこよ。

台風25号の影響か、女性は日帰り入浴者もほとんどなく、昼間もほぼ独泉。

f:id:ayumu27:20181007103530j:image

さすがに夏ほどのぬるさではなく、39.5度くらい。夜中や早朝はもう少しぬるい時間もあったけど、繊細な温度管理に感動した。

f:id:ayumu27:20181007104002j:image

前回、出ていなかった女湯の炭酸水もちゃんと出てた。飲みにくいからたくさんは飲めないけど、顔洗ったり、出る時に身体流すのに利用。

朝の8時から女湯の清掃時間。その間、男性専用内湯が女性用になる。前回はその時間に入らなかったので、初めての浴場。

f:id:ayumu27:20181007104241j:image

隣にある女湯とほぼ同じ。

f:id:ayumu27:20181007104305j:image

39度割れくらいのぬる湯。

湯船の二辺に段差があるので、その浅いところで頭を縁にのせて寝湯。すぐに身体にしゃりしゃりの湯の花が積もっていく。

しっかり長湯して、このところ気になってた手首や指の関節の痛みが劇的に和らいだ。また来よ。

 

★★★★★

2018.10.6宿泊

 

 

洞爺湖の西側に位置する長万部町の一軒宿 二股らじうむ温泉旅館。長万部岳の麓の標高約200mの場所に建つ秘湯。

f:id:ayumu27:20180722110759j:image

アイヌの人々には知られていた温泉で、熊が傷を癒やしていて、神の湯と呼ばれていたとか。象の花子が湯治治療をした温泉としても有名。

1900年に温泉小屋が作られた後、石灰湯華を薬用とするための医療研究施設が作られ、旅館が建ち、現在に至る。

f:id:ayumu27:20180722110943j:image

長万部駅からは宿の送迎があり、車で30分弱。

f:id:ayumu27:20180722112905j:image

ラジウム含有の天然記念物の石灰華ドームを眺めるかけ流し露天風呂がある。というか、石灰華ドームの上に露天風呂がある。

f:id:ayumu27:20180722110952j:image

1965年に北海道の天然記念物に指定された石灰華ドームは長さ400m、幅200m、厚さが25m。炭酸カルシウムを95%も含んでいる。アメリカのイエローストーン国立公園と、二股らぢうむ温泉の世界で2箇所だけ。

何万年もかけて出来たらしい。
f:id:ayumu27:20180722110948j:image

二股らぢうむ温泉は微量のラジウムを含み、硫黄分を含まない、掘らずにかけ流しで充分な湯量を保っている事から、世界で唯一の温泉と言われる湯治の名所。(道内でラジウム泉は5か所しか確認されていない)

f:id:ayumu27:20180722111440j:image

お風呂は沢山あるけどほとんどが混浴で(地下2階)、とても人が多くて女性には無理。女性脱衣所からの混浴露天風呂の眺め。混浴浴場には露天風呂が4つと内湯が4つ。露天風呂は写真にあるのが浅い2つの寝湯。あと2つは湯温が異なるゆったりとした湯船。ぬるい方が37度。

4つの内湯は、階段側の2つが立ち湯で窓際の2つが寝湯。

混浴エリアのプールのみ水着可だけど、全裸の男性がいるところに行けるかって話。
f:id:ayumu27:20180722111446j:image

女性用は地下1階で内湯2つと露天風呂2つ。隣に男性用の内湯が2つ。それぞれ深さと湯温が異なる。(男性浴場と混浴浴場は服を着て移動するしかない)

f:id:ayumu27:20180722111848j:image

シャンプーや石鹸を使っていいのはここだけで、この源泉が掛け流されている湯桶のところだけ。
f:id:ayumu27:20180722111844j:image

シャワーやカランはなく、シャンプーや石鹸もない。

湯桶の側面の析出物。
f:id:ayumu27:20180722111840j:image

男女別の内湯は大きい方は底が浅く、小さな内湯は立ち湯用で底が深い。

f:id:ayumu27:20180722112132j:image

リウマチ患者などが膝を曲げずに入れるようにとどこかに書いてあったけど、この手すりで入れるほど軽度な人しか無理。

f:id:ayumu27:20180722112312j:image

まず、浴場までの長く深い階段が無理だし。まぁ、それは置いといて、関節に関してはかなり軽度な方が湯治に来られるとして。
f:id:ayumu27:20180722112128j:image

立ち湯は41度弱と熱め。金気臭が強い。深さは120センチでしっかり立ち湯。黄色がかった茶褐色の濁り湯。

浅くて広い湯船は38度前後のぬる湯で、何時間でも入っていられる心地よさ。

f:id:ayumu27:20180722113215j:image

析出物がこってりとついた湯船の淵は木枠かどうか分からないほど。

f:id:ayumu27:20180722120924j:image

湯の花がたくさん浮いてる。カルシウム成分の結晶でシャリシャリしてる。お砂糖の薄氷みたいな。

この温泉に含まれている炭酸カルシウムは、水に溶けやすいアラゴナイト型というとても貴重なものらしい。カルシウムは骨や歯を作るだけでなく、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促進したり、体に様々な影響を与える。
f:id:ayumu27:20180722113207j:image

ざらりとした湯感触。肌を撫でるとざらざらする。撫で続けて湯の花がなくなると、きゅっきゅする肌触りに。

f:id:ayumu27:20180722114646j:image

露天風呂は熱めの湯船が40度弱で、ぬるめは39度弱くらい。熱めの湯船に大きめの虫や、小さな虻が浮いてた。

f:id:ayumu27:20180722114638j:image

石灰華ドームが間近。

トタン屋根が付いてるけど透明であまり日除け効果はなさそう。日差しがあるからか、女性はほとんどの人が内湯のぬる湯に。

f:id:ayumu27:20180722120047j:image

2本のホースから炭酸水と真水が出ていて、飲用できる。ちょうどこの日は、女性浴場の炭酸水が出てなかった。残念。ほんのり甘みがあって美味しいらしい。温泉湧出口からは源泉を飲泉できる。水分補給しながら長時間入浴することが薦められてる。飲泉は慢性消化器病と慢性便秘に効果がある。

f:id:ayumu27:20180722120206j:image

鉄の匂いに、出汁のような甘じょっぱい味に酸味、えぐみと複雑な味で、濃くて飲みづらい。

f:id:ayumu27:20180722120626j:image

本日2度目の湯浴みでは、湯船の中での身体の置き所が分かって、角の浅くなっている部分で縁に頭を預けて寝転がる。38度のお湯に身体が溶けていき、うとうと。ふと気づくと身体にシャリシャリの湯の花が積もってる。なんかしあわせ。
f:id:ayumu27:20180722120615j:image

早朝の湯船は昨晩にも増して、湯の花がすごい。一面に見事な湯の花。パラフィンのよう。肌をさすると痛いレベルのシャリシャリに成長してる。温泉力凄すぎる。

f:id:ayumu27:20180722120620j:image

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、温泉成分の総計は9.190g/kg。かなり濃い。

f:id:ayumu27:20180722131707j:image

また微量のラドンは、体内に入ると血液や細胞を活発にして新陳代謝を促進し、血行が良くなる事でこりや痛みが治まったり、老廃物を体外に排出したりしてくれる。湯上りの肌はさらつる。
f:id:ayumu27:20180722131702j:image

源泉は、44度くらいのが3本あり、それらをパイプで引っ張り、湯量を調節しながら湯温を調整している。消毒もない完全かけ流し。石灰華ドームに混浴露天風呂の湯がかけ流されてく道がある。

f:id:ayumu27:20180722193837j:image

清掃時間以外は24時間いつでも入浴出来るのもすごくいい。昼間は日帰り入浴で混んでる時間あったけど、夜中や早朝はゆっくり入れる。日帰り入浴の受付時間は7時から19時。やっぱり次も泊まりでゆっくり堪能したい。

ものすごいパワーのある温泉が、ぬるくて長時間味わえるなんて極楽。

 

二股らじうむ温泉 二股らじうむ温泉旅館

★★★★★

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

44.3度

pH 7.1

内湯8(男2女2混浴4) 露天風呂6 (女2混浴4)プール1

加水加温循環消毒なし

2018.7.21宿泊