温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

泡の湯温泉 三好荘(山形)

山形新幹線つばさで2時間の米沢で、新潟県村上市まで走る米坂線に乗り換えて1時間半の小国駅

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山形県といっても新潟県福島県に近い。山形県南西部の飯豊山の麓、小玉川支流の内川沿いにある泡の湯温泉へ。

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小国駅からは町営バスで30分。

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旧小玉川小中学校バス停で下車すると、そこから泡の湯温泉までは送迎の車で10分かからない。

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三好荘はかつて日本秘湯を守る会だったけど、現在は退会している。場所も雰囲気もお湯も秘湯感満載。渓流釣りの人や山歩きの人が泊まる川沿いの一軒宿。

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泡の湯という名前は、岩の割れ目から多量の炭酸ガスを含んだ泡が噴出することから呼ばれるようになったそう。遊離二酸化炭素が1,590㎎もある、貴重な高濃度炭酸泉。

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源泉温度は38.5度で、引き湯なので湯温は38度とぬるめ。と聞き知っていたけど、35度超えの猛暑のせいか、今日は湯温が高く39度ちょっとあった。

寒い時期は沸かし湯の大浴場が準備されるくらい、ぬる湯の温泉。

源泉風呂は、檜板張りの浴室に4人サイズの湯船。

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足を伸ばしたら、平行に3人が限度。

シャワーカランは1つ。

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檜の板張りがいい感じ。

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鉄を含んだ黄土色の濁り湯の表面には油膜。金気臭に、土や油の匂いもする濃い温泉。

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湯の中には微細な赤茶の湯の花が漂っている。

引き湯だから泡付きはそれほど多くないとの評判だったけど、充分な泡付き。濁っているので、肌に泡が付いている様子は見えないけど、湯の中で肌を触るとたくさんの泡が浮かんでくる。

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湯船は川沿いにあり、川の流れの音に、蝉や虫の声だけが聞こえ、湯治効果抜群。

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緑の視界の中の水車を眺めながら独泉。

ぬるめの湯にじっと浸っていると、遊離二酸化炭素の効果で冬でもあたたまる。今日のような暑さだと、汗がだらだら出てなかなか引かない。この天気の良さ‥。

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炭酸泉は、体内に炭酸ガスが吸収され血液の流れがスムーズになる。心臓にも負担がかかりにくいのでゆったりと長湯できる。

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源泉は浴槽内から投入されていて、この浴槽角の穴から廃湯されている。かなりの勢いで出ていくので投入量も多そう。
30年程前に宿が水害で流されて、源泉から300m離れた現在の位置に再建したらしい。なので源泉からお湯を300m引いているため、湯温の低下、泡付きの減少となっている。

湯温の低下万歳だけれども。逆に猛暑時には地中、地表はもちろん、パイプも熱されちゃうんだろうな。

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湯触りは鉄が入っているのでざらりとしてる。軋む感じはゆるい。ほんの少しひりっと肌に塩がしみ、目もしみる。その割にはねっとり感は少ない。

湯上がりの肌はすべすべさらり。

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一晩中ずっといつでも入れるのがいい。

夕飯前に2回目の湯浴み。さっきより濁りが薄く、自分の肌が見える。泡付きは弱く、湯温も低め。刻一刻と変化してる。夜にぬるいのに入るの楽しみ。

夕食後、あの灼熱地獄が一転。

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なんとも風情ある気持ちいい空気に。

さてさて温泉へ。

湯温39度割れ。きたきた。お湯と自分の境界線が分からなくなる、温泉に溶けちゃうような感覚。網戸から涼しい風と、虫や蛙の鳴き声に川の音。あぁ。極楽湯

早朝は、湯船の中の湯口から勢いよく投入される源泉が、さわさわと身体に触れる感覚。湯の花がすごい勢いで流れ出てきてた。

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これ、雲丹みたいな湯の花。福島の横向温泉でたくさん浮いてたやつ。昨日の小さな赤い湯の花とは全然違う。

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濃くていいお湯。

ぬる湯だからと、夏に来たけど初夏や秋口まで大丈夫だな。

 

泡の湯温泉 三好荘

★★★★★

二酸化炭素・鉄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉

38.5度

pH 6.3

内湯2(男女別)

加水加温循環消毒なし

2018.6.30宿泊