温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

箱根芦之湯温泉 松坂屋本店(神奈川)

箱根登山鉄道箱根湯本駅からバスで約30分の東芦之湯を下車して徒歩2分。

神奈川県で初めて国民保養温泉地に認定された「芦之湯温泉」。

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創業1662年。歌川広重の浮世絵にも描かれた老舗宿、松坂屋本店。

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紀州藩松坂の人が開湯したので、屋号が松坂屋。江戸時代、箱根七湯に数えられた名湯で、本居宣長が泊まってたり、木戸孝允西郷隆盛が逗留したり、その後も皇室の方々をはじめ、東京の奥座敷として政財界人御用達の宿。

明治天皇、皇后両陛下にフランスから箱根離宮に寄贈された大きな姿鏡が2つ並んでる。

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こちらは天皇の姿鏡。

四千坪の敷地には三菱財閥の岩崎家別邸を移築したものなど6つの館があり、泊まった鶴鳴館は明治期に建築されたもの。鎌倉時代には「あしのうみ」と記されていた芦ノ湯は、古来より鶴が飛来する湿原地だったので、鶴鳴館と名付けられた。

敷地内から湧出する自家源泉を有し、箱根では数少ない100%源泉かけ流し。

硫黄の匂いがする大浴場、権現の湯。夜は1時までで朝は5時から。

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湯船は2つあり、小さい方がほんの少しぬるめ。

入ると肌がちりっとする硫黄泉。すぐに慣れて、肌にじっとりする湯感触に。

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熱い広い方の湯船には、生湯葉みたいな大きめの湯の花が沈んでいる。

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ぬるめといってもあんまり変わらない。両方少し熱い。使用温度41度とあるけど、冬場は少し高いのかも。 

f:id:ayumu27:20180224212641j:image源泉はコロイドを多く含んだ透明なエメラルドグリーンの湯。

硫黄の他、硫酸塩、炭酸水素塩など多くの成分が含まれるため、時間や気温により青磁色や薄緑、白濁などに変化するそう。

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湯船の淵には析出物。

湯上がりはさらりとした肌触り。美肌要素満載なお湯。循環、消毒がないので、効能を堪能できる。

f:id:ayumu27:20180224231825j:image重曹泉、硫黄泉、アルカリ泉は、肌の古い角質を軟化し溶かしてくれる。石膏泉は皮膚細胞を再生し肌の弾力を回復してくれる。さらに、メタケイ素は、肌の新陳代謝を促進しセラミドを整え、保湿してくれる。

この上なく美肌の湯。

大浴場入口の手前に貸切風呂が2つ。

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入口のボードに部屋の名前を書いて入る。結構空いてて好きな時間に入れそう。

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ただ、のぞいてみたら、すごく小さい湯船。で、結局入らなかった。好きな温度に調節できて、実は良かったのかも。

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朝からは男女入れ替え。

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昨日よりもひとまわり小さめの浴場。

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こちらの方は、ぬるめ湯船の方に湯の花が多かった。夜よりも湯温がぬるくて、ゆっくり気持ちよく浸かれた。 

f:id:ayumu27:20180225102953j:image鎌倉古道の『湯坂路』が敷地内を通っている。平安時代末期からの箱根峠を越える道。源頼朝が二所詣で(箱根権現・三嶋大社伊豆山権現)の際に利用したり、在原業平も通った道。

 

箱根芦之湯温泉 松坂屋本店
★★★
含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
58.6度
pH 8.1
220ℓ/分
内湯(男2女2)男女入替制 貸切2
加温加水循環消毒なし
2018.2.24宿泊