温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

酸ヶ湯温泉 国民保養温泉地 酸ヶ湯温泉旅館(青森)

酸ヶ湯青森市南部にある八甲田山系の火山起源の温泉。湯はその名の通り強い酸性。

青森空港から車で1時間。新青森駅からバスで1時間20分。宿泊者には青森駅から送迎あり。

f:id:ayumu27:20180201182800j:image300年前の貞享元年、狩人がしとめそこなった手負いの鹿を追って山へ入り、3日後に発見したが元気だったので不思議に思い付近を探索して見つけた温泉を「鹿の湯」と名づけたという由来がある。

江戸期より湯治客が多く、現在の大浴場「熱湯」の周辺に数ヶ所お湯が湧き出しているところに小さな小屋を建て、温泉を開放していたそう。現在のような木造宿舎にしたのは大正6年。 f:id:ayumu27:20180131212234j:image日本には昔から「湯治」という伝統療法がある。酸ヶ湯はその環境が整ったすぐれた温泉地として昭和29年に国民保養温泉地第一号に指定された。
雲上の霊泉と称される酸ヶ湯温泉は、海抜900メートルの高さにあり、紫外線やアレルゲンの少ない清らかな空気と高地気候の作用が相まって、3廻り10日(3日1廻り)で万病に効果が現われると云われている。上手な温泉入浴は血行を促し体温を上げ、免疫力を高め細胞を活性化させる。

酸ヶ湯温泉といえば千人風呂、総ヒバ造りの160畳もの大浴場には、熱湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など4つの源泉の異なる浴槽がある。

f:id:ayumu27:20180201111740j:image番号は冷え性疾患の場合の入浴順序。

千人風呂の前に身体を洗いに、男女別の「玉の湯」へ。千人風呂とは源泉が違うが、白濁した酸性泉。(湯船の写真は宿 HPより)

f:id:ayumu27:20180201111156j:image売店で購入した湯浴み着を着て、いざ混浴の千人風呂へ。

f:id:ayumu27:20180201125121j:imageもやっと霧のような湯気が充満している。

まずは湯船に浸かる前に体を軽く洗い流すためのかぶり湯「冷の湯」へ。湯の温度は38度の源泉。

脱衣所の目の前にあるのが「熱湯(ねつゆ)」。女性用男性用それぞれの足場があり、これより先に男子禁制といった暗黙ラインがあるのだけど、ぎりぎりの際に結構男性が寄ってきていて話しかけられた。

f:id:ayumu27:20180201111852j:image「熱湯」は浴槽の底から源泉が湧いている足元湧出。空気に触れていない生の湯に浸かることができる。湯温は41~42度。長く浸かることができ一番身体が温まると言われてるけど、結構熱くて長湯できない。湯気が熱さを増して感じさせる。じわじわと身体の芯が温まるようなお湯。ただ強い酸性なので長湯は禁物。

『母の意見と熱湯ばかりゃぬるいようでも粗末にゃならぬヨ、あとでききます、身にしみる』と「八甲田音頭」で唄われているように、長い時間温もりが持続する。

f:id:ayumu27:20180201111940j:image「四分六分(しぶろくぶ)」は43度と熱湯より熱いが、温もりの持続が熱湯より短く、四分から六分ぐらいの温まり具合になると言われている。「熱湯」とは別の源泉で2つの湯を混ぜ合わせている。

もうひとつの打たせ湯「湯瀧」は、四分六分の湯と同じ源泉。

そういえば、自噴の足元湧出「熱湯」。すのこを外すと底は泥沼らしい!神秘!

 

酸ヶ湯温泉 国民保養温泉地 酸ヶ湯温泉旅館
★★★★
酸性・含二酸化炭素・鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
48.1度
pH 1.85
110ℓ/分
内湯(混浴2男1女1)
加温加水循環消毒なし
2016.1.1日帰り入浴