温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

会津東山温泉 向瀧(福島)

郡山駅から磐越西線で1時間15分。会津若松駅からは車で15分。天平年間(740年代)に「奥羽三楽郷」の一つに数えられた東山温泉。江戸時代には会津藩上級武士の保養所として親しまれていたそう。明治6年より会津藩から現在の平田家へ営業を委ねられた向瀧は創業145年。

湯川沿いに佇む母屋は、大正期に建てられたもの。大正から昭和にかけて会津の棟梁が改築を手がけた2階建ての日本家屋は、登録有形文化財の第1号に指定された歴史ある建造物。

f:id:ayumu27:20180120212131j:image自然湧出の自家源泉3本を有し、完全放流式のかけ流し。温度の異なる2つの大浴場と、3種の貸切風呂がある。

貸切風呂は小さめ。大浴場がだいたいひとりで入れたので、貸切には入らなかった。覗いただけ。

f:id:ayumu27:20180120212210j:image大浴場のひとつ「きつね湯」は45度の熱めの湯なので、この温泉に来るの躊躇ってたのだけど、今日は源泉の調子が‥湯温低めで‥と、なんとも幸運に41度くらいとのこと!

f:id:ayumu27:20180120213523j:image入る気なかったきつね湯の一番風呂いただいた。

f:id:ayumu27:20180120212427j:imageシャワーもない湯治場の雰囲気との番頭さんの説明だったので、そんなつもりで入ると、全然。すごく清潔な気持ちのいい湯船。ソープ類もあった。

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そして素敵な析出物。とにかく寒い気温もあってか、大して熱くなく、ひとり風呂だし、気持ちよく温まった。隣の男湯と上の部分が繋がってて、ひとり風呂同士で会話してたけど、反響してあまり何言ってるか分からなかった。

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源泉から遠ざかるほど湯温が下がる。加温も循環もないかけ流し。もうひとつの大浴場「さるの湯」は普段は42度くらいらしいけど、今日はもう少し低かった。41度はないような。じっくり入るのにちょうど気持ちいい湯温。少し熱くなってきて、二重窓のひとつを顔幅だけ開けると、すぐに顔が冷えた。外は雪が降り始めてる。

f:id:ayumu27:20180120213105j:imageお風呂は夜通し入れる。バスタオルは各浴室に備え付けで、その都度替えられる。

f:id:ayumu27:20180120213733j:imageさらりとした湯なんだけど、じっくり入ってると、肌にじっとり馴染んでくる。湯上がりはさらさら。無色透明でほぼ無味無臭。

タイルの湯船あまり好きじゃないのだけど、ここの湯船はすごく清潔で気持ちよかった。今までのタイル湯船史上1番清潔。

冬に来た理由は中庭の雪見ろうそく。

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先週暖かくて雪も降らず心配だったけどなんとか見られた。夕方からは雪がちらちら。ほんとに綺麗で来てよかったぁと思った。

でも、雪見ろうそく見てたら、手足の感覚ないほど冷えて、急いでさるの湯に駆け込んだ。バスタオル付きの大浴場最高。なんの準備なく身ひとつでお風呂に行ける。また、雪の季節に来たいな。

 

会津東山温泉 向瀧
★★★★
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
56.2度
pH 7.7
27.4ℓ/分
内湯(男2女2)貸切風呂3
加温加水循環消毒なし
2018.1.20宿泊