温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

小屋原温泉 熊谷旅館(島根)

ちょうど一年前、去年の7月15日に宿泊予定だった小屋原温泉。西日本豪雨でここ島根県三瓶町でも土砂崩れ。

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さっき通ってきたけど、やっと補強工事が始まったらしい。目的地のほんのすぐそば。
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「宿へ行く道が塞がれてしまったので来てもらえません」とキャンセルの連絡を受けた、あれから1年。

再度予約の電話をした際「今年は何事もなく来られるといいですね。ははははは」と笑われた。いやいや、笑いごとではないので!

ここ小屋原温泉 熊谷旅館の予約は電話のみ。部屋数5室、だけど3組しかとらない。山に囲まれた静かな秘湯の一軒宿。

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三瓶山の北西山麓に200年前(寛永年間)から湧き続けている名湯。真横を三瓶川の支流が流れ、部屋でも湯船でもどこにいても川のせせらぎが聞こえてくる。静かな静かなところ。
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最寄りの駅は山陰本線大田市駅で、駅からは車で25分、出雲空港からは1時間。ただ、ナビで示されている県道286号(小屋原の北側)は、地元の人も通らないというエグい道らしく、三瓶山高原道路を通り南側から廻ったりと安全っぽい道を選択しながら辿り着いた。

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あぁ、もう、ほんとに嬉しい。やっと来れたよ、小屋原温泉。念願の小屋原温泉。ここには大浴場はなく、貸切風呂が4つある。そう。宿泊すれば、4つのお風呂を3組で入れる。
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板張りの廊下の右側に貸切の内湯が4つ並んでる。脱衣所も湯船もそれぞれ微妙に違う。空いていれば内から鍵をかけて貸切で入るしくみ。

まずは一番手前から。脱衣所から2段、石段を下りたところに湯船。カランは一つあるけどシャワーはない。

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湯気抜きのある高い天井の木造の浴室。

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二酸化炭素を多く含むので、気分が悪くなったらすぐに窓を開けて〜って貼り紙もあった。上の小さな窓は常に開けてある。
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金気臭が漂う。鉄分で赤茶色に染まり、析出物こってりの湯船に、緑の床、鄙び具合がたまらない。温泉好きにはたまらない狂喜の湯船だ。
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この湯船が4つの中で一番大きい。といっても、家族で大人ふたり入るくらい。でも、長湯するし、ひとりで入りたい。ひとりでじっくり堪能したい。
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少し濁ってるんだと思っていたけど、無色透明。全く濁ってなかった。湯の表面にはうっすら油が浮いている。
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千枚田のような湯船の縁の角っこ。もはや元が何か分からなくなってるけど、石造り。
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数年前まで、一番奥の湯船だけが木枠で他の3つがコンクリート造だったのだけど、現在はすべてがコンクリート。もはやコンクリートに見えないけれど。

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湯口に顔を近づけると、若干の硫化水素臭がするけど、金気臭にかき消されてほとんど分からない。口に含むと炭酸が弾ける。
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体を洗ったり、時間を確認しに行ったり、ちょっと湯から上がりまた戻ってくるたび、結構な勢いで湯が溜まっていて、ざばぁーっと洗い場に溢れ排湯溝も追いつかない。湯船の縁だけじゃなく、洗い場の析出物の凄さも納得。f:id:ayumu27:20190714232801j:image

この一番手前と2つ目の浴室の間に源泉があるそうで、手前2つの湯船が一番泡付きが多い。

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隣の2つ目の浴室へ。

あぁ。あぁ‥。去年の秋に訪れた白骨温泉白骨温泉 白船荘 新宅旅館(長野) - 温泉手帖♨︎の貸切風呂こなしの浴室と湯船がツボだったけど、これもやばい。可愛すぎる。堪らない光景に胸が高鳴る。うっわぁ〜。かわいい。
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ここが一番小さな湯船。小さいけどちょうどいい具合にまっすぐ足を伸ばせる。2人入れないことはないけど、それは嫌だ。でも、他の2組とも夫婦で入ってたな。ひえ〜。窮屈だろうな。うわわわわ。

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湯船の周りに排水のための深めの溝が彫ってあり、オーバーフローしたお湯が洗い場へ流れにくくなってる。

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もう、何で出来てる湯船か一見分からない。侵食を繰り返して、今はこの姿。
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お湯に浸からなくても、この量のお湯が流れ続けてる。
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10年前の分析書では毎分30ℓの湯量が自噴、自然湧出している。4つの小さな湯船で分けるなら充分な湯量か。
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右手前の溝が甘くてこちら側は好きに溢れて流れてる。小さい湯船なので入った瞬間三方から大量の湯が溢れ、一度あがってもすぐに満杯になり、また溢れ出す。

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湯船の縁の析出物もすごい。はぁ。味がありすぎる。
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ここの洗い場には千枚田のような析出物は少なく、元の模様が残ってる。
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どの浴室にも湯船に蛇口が付いていて、冬場の寒い時期には加温湯をセルフで足すことが出来る。もちろんこの時期には必要ない。
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湯口のそばの析出物。
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さて、この源泉は日本屈指の炭酸泉。

かつては、二酸化炭素が3100mgも含まれていて、泉質名も含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉だった源泉。現在の最新の分析書では780mgで二酸化炭素泉とはうたえないナトリウム-塩化物泉だけど、それでも屈指の炭酸泉に違いない。
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湯に入るとすぐに全身にびっしり泡が付く。あっという間に身体に付く泡は、じっとしていると小さな泡同士がくっついていきすぐに大きい泡になる。そうなると、身体を揺らさなくても泡が離れて湯面で弾ける。体を動かした時に弾ける泡は、湯面に近づけた顔にぱちぱちとしぶきを感じるほど。

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全身がふわふわと泡にくすぐられる感じが至福。気持ち良すぎて1時間くらいあっという間に過ぎる。ほんとに強烈な泡付き。

長湯の長湯温泉 大丸旅館 ラムネ温泉(大分) - 温泉手帖♨︎よりすごい。寒すぎる32度とそれほど泡付きを得られない内湯の41度に比べたら、小屋原温泉の37.8度の超絶適温のぬる湯がいいに決まってる。

37.9度の適温の八甲田の八甲田温泉 ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉(青森) - 温泉手帖♨︎。泡付きはいい勝負だけど、酸性で長湯が好まれないので、中性の小屋原温泉の圧勝。
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湯口から落ちてくるお湯に直接手を当てると、見る見るうちに泡で覆われていく。

身体に付着する炭酸ガスは、体内に吸収されると血管が拡張し血流を活発にする。

37.5度ほどでぬるいのに、じんわり汗が出始めて、そのうち身体がぽかぽかに。最初に手足が温かくなってきて、血流が良くなっていくのがはっきり分かる。40度くらいの湯に浸かってるような感覚に。

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ぬるいのにぽかぽかで、蕩けるような時間が分からなくなるような気持ち良さ。

静寂の中、強い雨が降っているようなザァーっという川の音に、ちゃぽちゃぽと静かに湯口から注がれる源泉の音。一番近くに聞こえるのは炭酸が湯面ではじけるぱちぱちという音。

この湯船は源泉に近く、かつ湯船が小さいので、一番新鮮で泡付きがすごい。とはいえ、4つとも泡付きはしっかりあり、どれも源泉から近いことに間違いない。

名残惜しいけど、手前から3つ目の湯船に移動。うまく鍵が閉まらなくて、外にスリッパを置いて入った。2回目に入った時しばらくチャレンジ。ドアを持ち上げながら閉めると閉まりました。

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全室、棚だけの脱衣場で、ドライヤーなし。ドライヤーは貸してもらえるけど一つしかないみたいで、借りた人が返さない限り借りられない。この日は若い女の子が夕食後からチェックアウトまで借りっぱ。
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3つ目の浴室もまた全然違う味わいが。この洗い場の模様は‥。
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湯船に沿って排湯の溝がないので、浸かると浴室全体にオーバーフロー。溢れた湯は床に広がりながら浴室右隅の排湯口に向かっていく。だからか洗い場の析出物がすごい。

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絶えず湯が溢れ出ているのは奥の面から。このオレンジの床は湯の花が溜まり、ぬるぬる滑る。

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石造りってのがなんとなく分かる湯船に浴室。
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これだけの析出物を作る濃い成分の湯なのに、無色透明の湯。よっぽど新鮮でかけ流されてるからだろうな。湯の流れが緩やかな部分の緑は藻もあるのかも。
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湯底にはざらりとした砂のような細かい赤茶色の湯の花が沈んでいて、身体を動かすと舞い上がる。

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朝一の湯の花がすごくて、入ってすぐお腹の上がくすぐったくて、泡かなと思って見ると、赤茶色の大きめの湯の花がお腹に積もってた。

タオルで体を拭くたびにタオルが茶色になっていく。それでかどうか分からないけど、宿にバスタオルはない。ので、あらかじめ宅急便でバスタオルを送っておいた。何度もお風呂行くから絶対にバスタオル必要。

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奥の二つの湯船は泡付きが少ないとか湯量が少ないとか、いろんなネット情報あるけど、それ程遜色ない湯量だし、それなりに泡付きもある。
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カランの腐食がすごい。維持していくの大変だろうな。一泊二食で9000円くらいだと思う。こんなすごいモノがあるんだからもっと高くてもいいのにな。

固形石鹸とリンスインシャンプーは備え付け。
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カランの下に洗面器を置いて、溜めながら洗い流してたけど、数回で面倒になり、這いつくばってカランの下に頭を入れて直接流した。
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3つ目の浴室もなかなかいいなぁ。

最後に一番奥の浴室。数年前までここだけ木枠の湯船だったけど、木の縁が痩せて湯が漏れ、溜まらなくなったため新しくコンクリートでリフォームされた浴室。

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おぉ。こう見るとすごい。他の浴室の洗い場も最初はこんなだったってこと⁈
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湯が流れ出ていく部分はすでに赤茶色に染まってる。これから洗い場部分もどんどん侵食されていくんだろうなぁ。楽しみ。成長見守りたい。

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4つの湯船、湯温も微妙に違うと耳にしてたけど、この日はほとんど変わらなかった。大体全部37.5度前後。泡付きは、手前の2つ、特に2つ目がすごいけど、奥の2つもしっかり泡付きある。

泡を払うつるつるした手触りが気持ちよくて、何度も何度も肌から泡を払い落とす。泡がなくなった肌はじっとりとした肌触りできゅっきゅと軋むような浴感。金気やカルシウム成分のせいか。

湯から出ると塩化物泉らしく、ねっとりじっとり。しばらくすると、つるすべ肌になってる。

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つい最近更新された温泉分析書。保健所の測り間違えで湯温が変。女将さんに聞いたら、抗議したけどお金出して再度申請するしかないらしく、泣き寝入りだと。なので、文末の湯温等は10年前のものにした。

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今は飲泉許可とってないそうだけど、昔は当然飲泉してた。

鉄臭がするけど、えぐみはあまりない。出汁味、塩気は意外にも少なくて飲みにくくない。こういう泉質の温泉、飲めない程のも多いけど、飲める。とにかく炭酸味。炭酸が弾ける。f:id:ayumu27:20190718232401j:image

こんなにいいお湯だけど22時半までしか入れない。朝は6時半から。夜に清掃するみたい。大変だろうな。というか、女将さん以外の人を見かけなくて、とにかく女将さんがめちゃくちゃ働いてる。

9時から19時まで、1時間500円で日帰り入浴できる。「9時までに入っておかないと日帰りのお客さん来るよ」と教えてもらって慌てて入ってると、9時ちょうどに空いてた2つの浴室に日帰り客。ふぅ〜、危なかった。宿泊してるのに朝食後に温泉入れなかったらショック過ぎる。

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帰りは、一旦南下してから三瓶ダム方面へ進み、56号経由で284号に入り北上して出雲方面へ。このルートだと安心な道で、1時間で出雲空港に行ける。空港から1時間でこの極楽湯。むふふふ。また来よう。

 

小屋原温泉 熊谷旅館

★★★★★

ナトリウム-塩化物泉

37.8度

pH 6.0

30.8ℓ/分

貸切内湯4

加水加温循環消毒なし

2019.7.14宿泊

松江しんじ湖温泉 皆美館(島根)

「日本の夕陽百選」のひとつ宍道湖の北側湖畔に面した温泉地 松江しんじ湖温泉は、昭和46年に掘削により開湯した1日に302tの湯が豊富に湧き出す温泉地。

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米子空港から車で40分ほどの松江の中心地、宍道湖沿いに8軒の温泉旅館がある。

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130年の歴史と伝統のある皆美館は、食酢の醸造販売をしていた皆美家が、明治21年に湖水や山並の絶景を活かした旅籠を開いたのがはじまり。

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自慢の枯山水式の湖畔庭園は、樹齢300年の松など見事な名木が織り成す名園で、宍道湖を借景とした白砂青松の庭園が美しい。

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皇族をはじめ、芥川龍之介川端康成志賀直哉など多くの著名な文化人、政財界人、芸術家が訪れる風情ある老舗旅館。

与謝野晶子夫妻も訪れ、歌を残してる。

松江びと 古きならひに したがひて よべる末次 本町のやど

老舗旅館のアプローチ。従業員の方の教育も行き届いていて、さすがの接客だった。

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温泉は2階にある湯殿。エレベーター前で「大浴場はここから行けばいいのですか?」と尋ねたら「小浴場でございます(笑)」と。

それもそのはず。全14室のうち8室は展望温泉風呂付き。湯に浸かりながら宍道湖の絶景を堪能できる部屋もある。展望ではないが温泉が付いている部屋もあり、この2階の湯殿にわざわざ来なくていいみたい。

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でも、わざわざ行くよ。 

さて、皆美館の小浴場、脱衣所も浴室も掃除が行き届いていてとても清潔。

こじんまりした雰囲気のいい浴室。向かいの障子窓は開かないようになってる。

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シャワーは両脇にひとつずつ。途中、1人入ってきたけど、それくらいなのであまり不便はなさそう。
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飲泉不可の注意書き。ここの温泉地は、源泉を各旅館に引湯してるみたいだから、循環、消毒あり。
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無色透明、無味無臭、とは残念ながらならない、無味消毒臭。湯口にはカルシウム成分が析出化してる。湯温は42.5度。どうせ調整しちゃうなら、もう少しぬるくすればいいのに。
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脱衣所には、バスタオルの備え付けあり。桑茶が丁寧に一杯ずつ入れてある。
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小さいけれどとても気持ちのいい小浴場。
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カルシウムイオンを含むし、硫酸塩泉なのでじっとりした浴感。

今回泊まった部屋は別邸 美文の水の彩という部屋で、展望露天風呂付き、といっても宍道湖はちらっとしか見えない庭ビューな部屋。

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障子窓も窓も開けられる。
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部屋の温泉も小浴場と同じく循環だけど、湯口から出るお湯は源泉そのまま。

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庭の先に宍道湖が少しだけ見える。f:id:ayumu27:20190716152429j:image

あいにくの梅雨空で、庭にも降りないし、テラスで優雅に休憩もしなかった。
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小浴場が夜は11時まで、朝は6時からしか利用できないので、温泉付きの部屋にしたけど、循環消毒されてるお湯なので私は入らず。
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朝食には松平不味公の好んだ皆美家伝「鯛めし」。

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自分で具をよそい、お出汁をかけていただく。鯛茶漬けなのね。具は鯛のそぼろに玉子の白身と黄身、おろし大根と海苔におねぎと山葵。
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「ミナミの鯛めし」って耳にしてた鯛めし、実際に体験できてよかった。あ、写真奥のサーモン西京漬けが最強に美味しかった。

それから、初めて出会った天然の十六島(うっぷるい)海苔。夕飯では餡掛けの中に、朝食では佃煮で。

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出雲市の北端、日本海に突き出す十六島鼻と呼ばれる岬周辺でしか採れない十六島海苔は、冬の短い期間に荒れ狂う日本海の足場の悪い岩場で「シマゴ」と呼ばれる人達が一枚一枚手で摘み取る貴重な海苔。

肉厚で風味がよくて海苔って呼ぶのが勿体ないような海苔だった。早速購入。皆美館に泊まって、うっぷるいを知れて良かった。

珈琲館まで歩いて1分、松江城までも15分足らずで歩ける。松江散策に最高の立地に、申し分ないおもてなしの宿。

 

松江しんじ湖温泉 皆美館

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉

69.7度

pH 8.1

209ℓ/分

内湯(男1女1)

加温なし 加水循環消毒あり

2019.7.13 宿泊

別所温泉 旅館 花屋(長野)

別所温泉は、信州の鎌倉 塩田平の西側に位置し、古くは「七久里の湯」と呼ばれ枕草子にも登場する信州最古の温泉。

清少納言枕草子117段に『湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯』とあり、「ななくり」を「七九里」の別所温泉という説、「七栗」として榊原温泉 まろき湯の宿 湯元 榊原館(三重) - 温泉手帖♨︎という説、和歌山の湯の峰温泉の説がある。(玉造は鳴子温泉の旧称という説も)

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上越新幹線で1時間半の上田駅から、上田電鉄別所線で30分の終点 別所温泉駅

別所温泉は塩田北条氏が治めた地で、温泉街に近接して安楽寺北向観音といった国宝や重要文化財が数多くあり「信州の鎌倉」と呼ばれている。

北条氏が別院として使っていたことから「別所」という名前がついたとか。

外湯を中心に栄えた温泉街には現在も3つの共同浴場「大湯」「大師湯」「石湯」があり、温泉宿は15軒、中には中村屋、つるやなど江戸時代創業の老舗旅館もある。

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大正6(1917)年に創業し103年目を迎えた旅館 花屋に泊まる。駅から歩いて5分程。

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花屋入口の花屋坂の紫陽花。撮り忘れたので花屋HPより拝借。名前の通り、季節折々の花が咲く花屋。紫陽花の時期を狙って訪れた。

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6500坪の敷地に点在する木造建築は合わせると1500坪。棟ごとに渡り廊下で結ばれ、ほぼ全館が登録有形文化財

部屋の間取りは全て違い、それぞれに当時の宮大工が手掛けた遊び心を垣間見ることができる。
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庭にかかる渡り廊下。池には鯉、紫陽花も咲いていて風情がある。幾度となく用もなく歩きたくなるような渡り廊下。
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もちろん大浴場も渡り廊下を通って行く。大浴場は3つあり、大理石風呂と若草風呂は男女入れ替え制、露天風呂は男女別。
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この渡り廊下の先に若草風呂と露天風呂がある。
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奥に紅い暖簾が見える。あそこが若草風呂。

逆に振り返ると突き当たりに大理石風呂。

つまり、この渡り廊下の両端の先に、男女入れ替え制の大理石風呂と若草風呂がある。

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大理石風呂は15時から21時45分までが男性用。その後、22時から翌朝10時半までが女性。今は紺色の暖簾がかかってるのでまた後ほど。

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同じこの時刻に女湯になっている若草風呂へ向かう。

露天風呂はこの左手から外に出て、外廊下を歩いて行く。

まずは若草風呂へ。
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脱衣所から浴室に入る出入り口が二つある。めずらしい。脱衣所側にはそれぞれの入口近くに洗面所があり、何となく元々二つに分かれてたのかなと思うような造り。
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ドアは押して入るタイプ。レトロで可愛らしい。
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窓がぎっしりある明るい浴室で、外の緑が透けて見え爽やかな開放感がある。ほんのり硫黄の匂いが漂う。
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広い湯船で、二つの湯口から湯が注がれている。42度と高めの湯温だけど、とろりと重たいお湯でそれほど熱さを感じない。とろんとろんの湯感触ではなく、じっとり肌に馴染む感じ。f:id:ayumu27:20190707193411j:image

しっかりした白い湯の花が結構たくさん舞ってる。

ただ、この湯船は一部循環。湯底から循環させた湯が出てくる箇所がある。加水した湯を循環させているみたい。なんでこの湯船だけ循環なんだろう。他はかけ流し。

というか、いっそのこと加水循環させるなら、もっとぬるい湯船にしたらいいのに。

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飲泉もできる温泉で、湯口にはコップが置いてある。硫黄の匂いがふんわりする、芳ばしくて美味しい硫黄泉。

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伊豆若草石という伊豆石を使っているから若草風呂というみたい。湯ざめしにくいらしい。

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肌がなめらかになることから「美人の湯」と呼ばれ『嫁入り前には別所の湯に入れ』と言い伝えられているそう。

古い角質を溶かしてくれる硫黄泉。入浴後は保湿が必要だけど、肌に水分を浸透させる硫酸イオンも含んでいるからか、じっとりした肌触り。

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こちらの利用時間は大理石風呂と逆で、女性が15時から21時45分、男性が22時から翌朝10時半まで。時間を気にせず夜通し入れるのは助かる。

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露天風呂は情緒ある木の回廊を抜けた先にある。
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男女別で、夜は22時まで、朝は6時から10時半まで。 
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こじんまりとした脱衣所から、石の階段を降りていく。
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緑に囲まれた岩造りの露天風呂。f:id:ayumu27:20190708105831j:image

内湯よりふわっとした湯の花がたくさん舞ってる。

とろっとした湯感触でつるつる感がある。

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湯口からは50度の源泉が出ていて、しっかり硫黄の匂いがする。湯温は42.5度と、内湯よりさらに熱い。
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すぐにじわりと汗が出てきて、長湯は無理。回転が早くていいのかも。

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露天風呂はかけ流し。循環はもちろん、加水も消毒もなし。

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梅雨らしい天気で、外は涼しい。渡り廊下をゆっくり歩いて、火照りを冷ます。

清少納言の三名泉、あとの二つは有馬と玉造。それとは別のいわゆる日本三名泉は有馬、草津下呂。これは室町時代の僧が書き残し、林羅山が追認したもの。

平安時代清少納言がわざわざ出かけて行き温泉に入っていたとは思えないけど、清少納言もさぞびっくりするだろうこの宿の大理石風呂。

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こんな大理石だらけのお風呂に一般庶民が入っていいのかしら。

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湯口に至るまで大理石。

若草風呂と同じで、脱衣所には二つの出入り口がある。向かって左奥のドアから浴室に入ると
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こんな感じ。浴室から見る脱衣所側のステンドグラスが綺麗。大正浪漫だ。
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2つ湯船がある広い浴室に出る。

左手にシャワー。手前にも、奥にも設置されている。ミキモトのシャンプー、コンディショナーにボディーソープ。
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床も大理石。どれが大理石なのかさえ分からないのだけど、全部なのかな?大理石だらけ。手前側の床は白が基調。

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高く優雅なドーム型の天井が、明るさと開放感をもたらす。この大理石の壁の向こう、吹き抜けで繋がっていて、もう一つ浴室がある。
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浴室を仕切っている大理石の壁とステンドグラス。
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大理石とステンドグラスの組み合わせが豪華。豪華なんだけど、大正浪漫のレトロ感が漂う。

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こちらの浴室には湯船は一つだけ。

洗い場がゆったりしていて、こじんまりした湯船。
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2面にはレトロな窓。
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窓の周りの大理石はこんなカット。もう大理石なのかなんなのか分からなくなってくるね。

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お湯は分かりやすくかけ流されていて気持ちいい。この大理石風呂は、循環も消毒もないかけ流しで、加水も加温もしていない。
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ので、熱い。43度前後。天井が高いから?大理石がひんやりするから?なぜか分からないけど、43度なんて熱いお湯だけど、あちちちちっ!てならない。不思議だ。
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湯の花はほとんどないけど、湯口はだいぶ析出物が固まってる。
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脱衣所側の壁。絵画みたいで可愛い。このステンドグラス、脱衣所からは
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こんな感じ。
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一つしか湯船がないこの浴室へ入るには、右側のドアから。脱衣所には冷たい麦茶がある。若草風呂には冷たいお水があった。
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もう一度、湯船が二つある大きい方の浴室へ戻ります。

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奥の湯船を囲むように大きめの窓。上部にはステンドグラス、夜でもステンドグラスの上に灯りがあるので綺麗。
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手前二つの四角い湯船よりも少し大きめ。湯底にある小さな丸い石のデコボコが足裏に刺激強め。
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本当に大理石だらけ。大理石からお湯が出てくる。飲泉もできる。硫黄の香りがしっかりする。
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真ん中が湯船の縁で、右が湯船、左は浴室の床。
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奥の湯船から入口を見るとこんな感じ。
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あちらの窓の上のステンドグラスは、また違う柄。

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入口にある手すりは硫黄で真っ黒になってる。
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手前の湯船は隣の小さい浴室の湯船と同じような感じ。
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どちらも熱めだけど、つるつる浴感は気持ちいい。個人的には楕円形の湯船が好み。一番落ち着いて浸かれた。
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この宿、信州銘菓みすず飴の飯島家と南条家が立ち上げた会社が始めた宿だそうで、朝食に葡萄ゼリーやお部屋のお茶菓子もみすず飴。

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あまりにもよく目にするみすず飴だけど、気に留めたことなくて初めて食べた。国産の完熟果汁のみで手作り、保存料なども入っていない。そんなにちゃんとしたお菓子だったのか!みすず飴。
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食べ比べて何味か当てて遊んだ。随分白熱した。やっぱり長野産の杏が一番美味しい。

美味しいと言えば今回一番美味しかったのは、前山寺の住職夫人の手作りくるみおはぎ。

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要予約制だけど、残ってないか聞いてみて食べた方がいいとタクシーの運転手さんにも言われて、運良く頂けた。
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風が通る居心地のいい庫裏で庭を眺めながら。絶品だった。

場所は別所温泉からタクシーで10分ちょっとの塩田城跡にある前山寺境内。

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国の重要文化財の三重塔がある前山寺を起点にあじさい小道が続く。

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4万本のガクアジサイ。少し見頃には早かったけど。
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別所温泉 旅館 花屋

★★

単純硫黄泉

50.9度

pH 8.8

1150ℓ/分

男女交代制内湯2(大理石と若草) 露天風呂(男1女1)

加温加水循環消毒なし(若草風呂だけ加水循環あり)

2019.7.6 宿泊

男鹿温泉 温泉旅館ゆもと(秋田)

秋田県の中央部、秋田市の西側に位置する日本海に突き出た男鹿半島。この島にある男鹿温泉郷は、秋田空港からも秋田駅からも車で高速使って1時間ちょっと。電車だと新幹線の秋田駅からJR男鹿線に乗り終点の男鹿駅からは車で30分弱。

はるばる男鹿半島までやって来たのはあじさい寺 雲昌寺へ行くため。男鹿温泉郷から雲昌寺までは10分足らず。

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1株だった紫陽花を15年以上かけて挿し木でここまで増やした副住職さん。凄すぎる。日中もライトアップも気軽に堪能できた。

男鹿温泉郷には7つの温泉宿があり、ほとんどが源泉かけ流し。宿ごとに加水や加温あり。源泉の温度が50度を超えているため、湯温が熱いイメージが強い。

というか、多分、最初泊まるつもりでいた日本秘湯を守る会の元湯 雄山閣の、熱い源泉がなまはげから噴き出すこのイメージのせい。(写真は雄山閣HPより)

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問い合わせたけどやっぱり熱くて、温泉付きの部屋もなくて断念。

いろいろ調べてるうちに、温泉旅館ゆもとのHPに『天然温泉100%かけ流し 平均/42~44°』を見て、あれ?ぬるめの源泉なの⁈湯本だから源泉保有してるのよねと、ここ(旧湯本ホテル)を選んだ。基本、元湯とか湯本(湯元)って言葉に弱い。自家源泉とか好物。

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駐車場には源泉。飲泉もできるみたい。触ってみたけど熱いわけじゃない。でも、電話予約の際に、湯船の温度は熱いですか?と聞いたら、熱いですと言われた。今思えばHPの『平均/42~44°』って湯船の温度のことか。それは熱いわ。

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大同年間(806-810)、坂上田村麻呂が東征の折に発見。真言宗高野山金光院(廃寺)の古文書にも、600年以上前から湯本地区に温泉が出ていたとの記録がある。江戸時代の秋田藩主 佐竹のお殿様も好んで入浴したと云われる湯本温泉がこの源泉。

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江戸時代の温泉番付にも載ってるほど、湯治場として庶民にも親しまれていた温泉。

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いまでは秋田の奥座敷と称される男鹿温泉。
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明治から昭和にかけては大渕七兵衛旅館という屋号だった温泉旅館ゆもと。600年守り続けた癒しの湯は、緑がかった薄茶色のほんのり濁ったお湯。

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玄関前の廊下を売店側へ。突き当たりの大浴場の看板に沿って右へ曲がると
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階段と廊下が続く。コの字になった建物の向かい側に行く感じ。泊まった客室からだとちょうど見えるような位置だけど、ぐるりと回ってしか行けない。ちょっと遠い。
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男女の入れ替えはなく、入浴時間は15時から22時、朝は6時から9時までと説明を受けた。
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でも御案内には23時までと。なんだそりゃ。

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日帰り入浴は15時から20時までで、1時間以内の利用で500円。

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脱衣所にドライヤーはない。帳場に言えば貸してもらえたけど部屋での使用とのこと。脱衣所汚さないためかな?徹底してるな。

脱衣所にあるトイレは和式。体重計はデジタルの表示が何ヶ所も抜けていて、本気で何キロか分からなかった。

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大浴場は広々してる。洗い場スペースがかなり広い。シャワーは二面にあり、2つと3つ(4つだったかも)でゆったり。リンスインシャンプーとボディソープあり。
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湯船は深めで、お尻をつけると鼻までお湯がくる。やむなく中腰の姿勢か、周りの段差のとこで半身浴。f:id:ayumu27:20190703001612j:image

熱い。使用温度45度って分析表に載ってたけど、湯口から離れたところで44度弱ある。ふっ。笑える。44度って。でも普通44度もあると入れないと思うんだけど、これがなぜか浸かることができる不思議。あまり熱さを感じさせない。

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少ししょっぱくてえぐみがある。鉄の匂いはあまりしない。

見るからにスケールが大変そうなお湯。後で確認したら、食品添加物を微量に加えて湯の花(スケール)の付着を抑えているらしい。

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循環、消毒はもちろん、加水もないかけ流し。湯口付近のお湯は熱すぎて近づきたくない。
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毎日完全換水し、清掃している。すごい。大変だろうな。結構大きな湯船。4〜5時間かけてお湯を入れ替えているそう。男湯の湯船はもっと大きいっぽい。
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湧出量の記載がなかったけど、湯量は豊富みたい。

しっとり浴感で、湯から上がるとじっとりねっとり。保温効果が高く、よく温まる「熱の湯」。湯上がり後も温かさが持続する塩化物泉。

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湯船の縁の析出物。食品添加物入れててもこれ。
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ほんの少しだけど泡つきもあった。でも、やっぱり熱すぎるよね。

1室だけ温泉付客室があったので、半年前から予約してそのお部屋にした。大浴場22時までだし、熱いから。

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普通の昭和なお風呂。シャワーもなし。

カランをひねれば温泉が出るので、自分で溜めて入る。
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熱い湯だけど、時間をおけばぬるくなる。と思ってたけど、栓が甘くて湯が抜けてく‥。
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シャワーで水足してもいいやと思ってたのだけど、シャワーないので洗面器で水を何回も入れる⁈
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栓はなんとか押し込んだりで、どうやら好きなように入れたらしい。私は入らず。好きな時間に何度も入れるし、絶妙なぬる湯を堪能したらしい。まぁそれはなにより。

ほかに、宿泊者限定の貸切露天風呂が前日までの予約で利用できる。15時から21時までで、1時間2名で1,080円。

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泊まった部屋の横にあったので入り口だけ。どんな露天風呂なのか全く情報なし。せっかくだから、もっと有効活用したらいいのに。

そういえば、男鹿温泉郷で「ナマハゲ太鼓」というアトラクションがあって、土曜日の宿泊者は無料。宿からは何のアナウンスもなかったけど、ちらしを見つけて行くことに。

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すごく良かった。観に行って良かった。男鹿に行くなら絶対見た方いい。各旅館から送迎車で続々と人が集まってきて、あっという間に200席は満席で、後ろは立ち見。

なぜ、泊まった宿では勧めてもくれなかったのだろう。どう見ても男鹿温泉を盛り立てようってイベントなのに。

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あ、余談だけど、足が痛いスリッパだった。使い捨て持って行くべきだったと激しく後悔。
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雲昌寺の紫陽花、昼間の雨の中も綺麗だった。10分で目的地に行ける温泉宿、これは大きな魅力。
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男鹿温泉 温泉旅館ゆもと

★★

ナトリウム-塩化物泉

53.5度

pH 7.0

男女別内湯 貸切露天風呂1

加温加水循環消毒なし

2019.6.29 宿泊

仙仁温泉 花仙庵 岩の湯(長野)

信濃の静けさとぬくもりに満たされた山里の一軒宿 花仙庵。

『あゆみ入りてふるさとの小さき庵につきぬ』

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自然豊かな菅平高原の麓、鮮やかな青紅葉の中にたたずむ花仙庵 仙仁温泉 岩の湯。現社長の先代が、日帰り入浴施設だった岩の湯を引き継ぎ、昭和34年に温泉旅館として創業。

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長野駅から長野電鉄で約30分の蔵の町 須坂。須坂駅からタクシーで15分のところに湧く仙仁温泉。

「仙仁(せに)」とは地名で、駐車場から宿までをつなぐ橋の下を流れているのが仙仁川。深山幽谷に響く川のせせらぎに耳を傾け、ふるさとのように安らげる宿。日本秘湯を守る会。

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この宿あまりの人気で予約が取れない。常連さんの要望で値上げをしたらしいけど、結局11ヶ月先まで予約が取れない。11ヶ月前の毎月1日朝8時が予約開始。今日の予約は、去年の7月1日の朝8時から何百回も電話をかけ続けてやっと取れたもの。

年間を通して稼働率95%とも98%とも言われている驚異的な温泉旅館。

駐車場に入った瞬間に走って現れた若い従業員の方を見て、あぁそういうことかと納得した。

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楽しみながら働いていると言う従業員たちは、全員が地元採用。彼らの楽しさが伝わってくる。個々の振る舞いや気遣いやおもてなしから。

しかもこの人気宿、お盆やクリスマスイブ、年末年始などは休業。従業員が十分休めて元気に働けないと、お客様満足に繋がらないという社長のポリシーによるものだそう。
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仙仁温泉は平安時代末期に山伏によって発見された温泉で、武田信玄上杉謙信隠し湯川中島にも近いことから、川中島の合戦以降に武田信玄隠し湯になったとされている。

自然湧出している洞窟風呂は昔からあったようで、鉱山を開発していたら湯が沸いたのではないかとのこと。実際、仙仁川の上流には鉱山があり、鉄分を含む水が流れてくるため川底が赤茶けている。

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大浴場は玄関ロビーを抜けて進んだ1番奥に。涼しい風が通る緑が鮮やかな通路。湯上がりにはよく冷えた甘いミニトマト
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飲泉場に休憩所。

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館内の至る所にベンチやソファやハンモックがあり、自由にのんびりとひと休みできる場がある。
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大浴場は男女別で入れ替えはなし。14時のチェックインから翌朝11時まで一晩中入ることができる。

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滝のある大洞窟風呂「仙人の湯」は男女別の内湯から入る。
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洞窟風呂の出入口横に湯浴み着が積んである。混浴だけど、男女ともに湯浴み着で入浴。
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ショートパンツを履いて、さらに巻くタイプの湯浴み着を着る二枚重ね。

洞窟風呂はゆっくり保養するためのもの、子どもを泳がせたり、写真撮影しないようにとの注意書きがあるので、携帯は持たずに洞窟風呂へ。

洞窟は16m奥に進んだところで二股に分かれていて、右側は滝があったりかなり奥深くハードらしいけど、冒険はせずに左側の突き当たった空間で静かに瞑想。

すごい広い洞窟風呂なのに誰もいない。しばらく独泉。これは写真撮ってもいいんじゃない?ってことで、一旦脱衣所に戻り‥。

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洞窟内は所々、柱で補強されてる。元々あった洞窟を、歩きやすくするために天井を高くしたり、横の岩肌を滑らかにしたりと、手を加えているそう。
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源泉温度は34.4度と低温だけど、洞窟内が蒸し風呂状態なので快適に長湯できる。緩めの温泉ミストが立ち込めている感じ。

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加温した温泉も加えられていて、湯温は35.6度。室温は(湯温計で)34.5度だった。つまり、寒くてもおかしくない湯温だけど、湯に浸かっていない部分が暖かい。

ただ、ものすごく広い洞窟。場所によって湯温も深さも全く違う。

最奥まで到達すると、源泉が流れ出ている場所を見つけられると何かで見たけど、至る所から湯が出ていてそれが加温されているのか、源泉そのものなのか分からなかった。でも、大体が34、5度くらいのぬる湯。

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ここからも湯が出ていて、白い湯の花が岩にこびりついている。湯口に顔を近づけると、ほのかに硫化水素臭。気持ちよくて、この湯口にずっと張り付いてた。
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底には、かなり小さな玉砂利が敷き詰められていて、歩くと程よい刺激。
2時間くらい入ってたけど、内30分くらい子連れの大家族が2、3組一気に入ってきた時間があった。もう大騒ぎ。子どもよりも大人が、子どもを喜ばせようとして大はしゃぎで探検したり、「ほら泳いでごらん!」とか。いやいや、プールじゃないから、レジャーランドじゃないから。

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洞窟風呂は自然湧出。内湯と露天風呂はボーリング泉。ボーリングで掘削はしてるけど、自噴泉。どちらもぬるめなので、加温源泉を加えたり、源泉を加温してのかけ流し。
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男女別の大浴場に戻り、湯浴み着を脱いで使用済み湯浴み着ボックスへ。大浴場には内湯と露天風呂がある。

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泉質は単純温泉で誰にでも優しいお湯。じっとりとした硫酸塩泉のような浴感。雰囲気のいい浴室。
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浅い場所には枕木があり、寝湯ができるようになってる。

湯温は42度。洞窟風呂がぬるいので、その前後に体を温めるのにちょうどいい温度にしてある。
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内湯の窓からの眺め、山の斜面そのもの。露天風呂が見える。
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この宿、いろんなところに感動したけど、大きく感動したひとつがここ。

内湯から露天風呂に向かう外の階段へ、湯船から溢れた湯が流れていくようになってる。露天風呂の石段も同じく。

寒い時期は暖かいだろうし、寒くなくても気持ちいいし、湯船につける足が清潔だし、思わずおぉ!と声をあげそうになった。

露天風呂と内湯の間にはタオルまで置いてある。

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露天風呂は緑の林の中に。

内湯と露天風呂の源泉は深度86mのボーリング泉で、源泉温度が33.8度なので加温してかけ流し。消毒や循環はなし。f:id:ayumu27:20190619233318j:image

露天風呂の湯温は40度前後で、各湯船の湯温調節が絶妙。清々しい空気の中、のんびりと長湯できる。
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湯船は中央部分が深めで、立っておへそ下くらいの深さ。周りは程よい岩に座っていられる。
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貸切風呂があるからか、入浴時間が長いからか、両方だな、大浴場は空いてるので、気兼ねなくゆっくり入れる。

たまに人に会っても、会う人みんな「何度も来られてますか?最高にいい宿ですね」と控えめに話しかけられ、予約が取れない話と最高の宿だという話。本当にすごい宿だな。
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早朝の露天風呂も爽やかだった。

脱衣所にはバスタオルとフェイスタオルが備え付けられていて、何度も温泉に入るのに気持ちいい。

湯治宿で、なんっかいも温泉に入るのに、バスタオル1枚でやり過ごしたり、下手したらフェイスタオルしかないところもあるので、有り難い。

大浴場の他に貸切風呂が4つあり、それぞれに内湯と露天風呂がある。雰囲気があまりに素敵な貸切風呂なので、洞窟風呂よりも印象に残ってしまうかもしれない。

使用中の場合は、入り口のランプが点灯してる。空いていれば中から鍵をかけて入るタイプ。予約制ではないので、めんどくさくない。

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一番奥の高台にある貸切風呂は「夢想の湯」。覗いた時、楽園かと思った。
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ここが1番広い貸切風呂かな。
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広い内湯。湯船も広いし、スペースが贅沢で広々。
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緑に向かって露天風呂。
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貸切風呂にも、バスタオル、フェイスタオルが備え付けられている。
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トイレにシャワーブースに洗面台。住めるレベルの広さ。うちより広いんじゃないかと。
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化粧水と乳液もそれぞれの浴場に置いてある。
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広々楽園の「夢想の湯」の手前の左側にあるのが「野守の湯」。
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階段を降りたところに脱衣所とトイレ。こちらも広め。
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さらに階段を降りたスペースに内湯。山の斜面を利用した庭のような、いや。眺めは林。
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しっとりした落ち着いた雰囲気の貸切風呂。浅い部分があり、座ったり、寝湯が出来たりと考えられた湯船。
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湯口には析出物。カルシウムイオンが多いのかな。
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森の木々を眺めながらのんびりできる。
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貸切風呂の湯は、33.6度pH 8.4のボーリング泉。湯口に近づいてみても硫化水素臭はしなかった。

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加温だけしていて、消毒も循環もないかけ流し。

カルシウム-硫酸塩泉のようなじっとり肌に馴染むような浴感。

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この貸切風呂の途中にある休憩室。お水やルイボスティーを飲める。
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ドアを開放していたら心地よい風が吹き抜けていくし、閉まってたら温室みたい。天窓から光が差し込む。
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館内や部屋にあるソファ。ヨーロッパで買い付けているらしいソファが素敵すぎる。
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あ、これ、非常口。
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実際に浸かったのは1番手前にある「風姿の湯」。3つの中では1番こじんまり。脱衣所や洗面スペースも狭め。といっても、これくらいの大きさの大浴場の宿もある。

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内湯の横にシャワー。

屋根に天窓があるので光が差しこんでくる。すべてのドアや窓が開いた状態だと露天風呂のような感覚。
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湯温は42度。ジャグジーがついてる。常々、温泉にジャグジー要らないだろうと思っているけど、ついスイッチを押してしまった。数分で自動で止まる。あっても悪くない。
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この露天風呂の雰囲気はなんだろう。ただただ秀逸。

内湯では感じられなかった緑の匂いがする。
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露天風呂の湯船は二つあり、一つは寝湯。39度くらいのぬる湯。大きい湯船は40度弱。

緑の匂いと、吹き抜ける風。何度も言うけど、これが一晩中好きな時に自由に貸切で入れる。

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もうひとつの貸切風呂は家族風呂という名称で、他の3つの下の階にあり、趣きも違う。

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これだけ多彩な浴室、湯船がチェックインの14時から翌朝の11時まで入り放題。チェックアウトは12時で、大浴場も貸切風呂は11時から清掃。

毎分700ℓを超える豊富な湯量があってこその、贅沢なかけ流し。

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部屋からの眺め。客室は全部で18室。3つの宿泊棟に別れていてグレードが異なる。今回泊まった仙寿亭は一番リーズナブルで、大浴場と貸切風呂に最も近い部屋。ホームページがないので、詳細が分からず予約したけど、この部屋で正解。この部屋で充分。

食事も素晴らしい。朝ごはんもお野菜たっぷり。三千坪の農場を所有しているので、野菜を作ったり管理する人もいる。敷地内にある遊歩道や庭木の手入れはもちろん。館内のあちこちに活けられている花々の数は200か所以上。お花を生け直している方にも出くわす。

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はじめに戻るけど、チェックインの時にお抹茶と頂いた杏のお茶菓子も秀逸だった。

 

仙仁温泉 花仙庵 岩の湯

★★★★★

単純泉

33.8度 34.4度 33.6度

pH 8.2  8.0  8.4

265ℓ/分 275 175

男女別大浴場(内湯2露天風呂2洞窟風呂1)露天風呂付き貸切風呂4

加温あり 加水循環消毒なし

2019.6.15 宿泊

湯の花温泉 すみや亀峰菴(京都)

京の奥座敷 湯の花温泉。市の中心部から西へ約7km、静かな山あいにある温泉地。戦国時代、傷ついた武将たちが刀傷を癒したとの伝説を残す古い温泉郷

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湯の花温泉は京都駅から嵯峨野線で20分の亀岡駅が最寄り駅。駅からタクシーで20分。6軒の温泉旅館の中から、茅葺の門があるすみや亀峰庵へ。
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切り炭がデザインされたロゴは木炭を商っていた頃の名残りだそう。だからすみやなんだ。

青紅葉が美しい。宿の至る所から見られる。

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チェックインを行なったライブラリー徒然文庫からも。これだけ綺麗な青紅葉、秋の紅葉の季節もすごいんだろうな。

右手に見えているのが大浴場へ続く渡り廊下。

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大浴場「離れの湯」は、渡り廊下を抜け、外国人がワインとチーズで陽気に夕涼みをしているテラスの向こうに。

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男女入れ替えはなく、翌朝午前10時まで一晩中入れる。露天風呂もある大浴場で、一晩中ってかなり好感度高い。

清潔感のある脱衣所で、フェイスタオルは備え付けてある。

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内湯は天気のせいなのか分からないけど、薄暗い、でも雰囲気のある空間で、窓の緑がやけに鮮やか。f:id:ayumu27:20190609185248j:image
洗い場は広め。お湯は打たせ湯みたいな投入のされ方。冷鉱泉なので加温された温泉で、循環ろ過もしてる。
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湯温は42度前後で、つるつる感はある。

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放射能泉なのだけど源泉温度が29.4度なので加温してる。循環消毒までしたら、放射能泉の効果って残るのかしら。

pHが8近くあり、炭酸水素イオンも含まれていて、つるつる感がある。

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露天風呂もまた内湯同様に雰囲気がある、いい感じの空間。
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普通の湯船と樽風呂が2つ。
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この露天風呂は41.3度と、1番入りやすい湯温。今日は特に気温も低めなので、ちょうど適温。

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循環とかけ流し併用なのかな、こちらから溢れ出ていくお湯もある。
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この樽風呂、樽じゃなくて切り株。f:id:ayumu27:20190610230348j:image

ここから2つの切り株に湯が投入されているので、2つとも同じ湯温。今日は42.8度だった。やや熱め。
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熱いんだけど、なんかいい感じの湯船。檜風呂が好みだからかな。
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樹齢千年の桜の木だそう。直径160cmの木を匠の手が湯船に仕上げたと。これはすごい。

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男性用の露天風呂は四国の青石と呼ばれる緑色に輝く石を敷き詰めた湯船。桜の枕木で寝湯ができるとか。

切り株の湯船良かったから、大浴場行っておいでよ!と勧めたけど、行ったらなかったと。

あ、大浴場の先にまだ木立の散策路が続き、貸切露天風呂「山の隠れ湯」がある。

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山の緑に囲まれて自分だけの特別な時間を45分3,000円で。

今回泊まった部屋は、山のテラスという種類の露天風呂付き客室。

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緑が綺麗だなぁと夕方も朝も思ってたんだけど、写真撮るとあまり良さが伝わらないな。
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2つの蛇口があり、加温した温泉と冷たい温泉、好きなように出して自分好みの湯加減で入れる。ざばざばかけ流しもできる。
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大浴場よりもはるかにつるつる。消毒臭も気にならない。なによりぬるめでかけ流せて気持ちいい。

あぁそうだ。お料理が良かった。シンプルなんだけど、手が込んでいるけどシンプルで。美味しい。

朝ごはんも良かったけど、8時過ぎに出発なのに、7時半からしかだめで、ゆっくり食べられなくて残念だった。

 

湯の花温泉 すみや亀峰菴

単純弱放射能

29.4度

pH 7.99

185ℓ/分

男女別 露天風呂付き大浴場、貸切露天風呂1

加水なし 加温循環消毒あり

2019.6.8 宿泊

山の神温泉 優香苑(岩手)

花巻市街の南、豊沢川沿いに並ぶ7箇所の温泉、松倉、志戸平、渡り、大沢、山の神、鉛、新鉛を花巻南温泉峡と称されている。志戸平以外は一軒宿。

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花巻駅から車で30分ほど、花巻の奥座敷の中間にあり、豊富な湯量を誇る山の神温泉。この地に山の神様をまつる「山衹神社」があることから、山の神温泉と名付けられたそう。

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豊沢川を望む「優香苑」は平成9年創業。天然木を使用した宮大工建築の湯宿で、ロビーも格子模様の格天井。写真撮り忘れたけど。
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いくつもの2階建ての建物が連なっているように見えるけど、1階はすべて繋がっていて、2階はそれぞれの建物になっている珍しい造り。で、広く長い。大浴場も小浴場も遠い。

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4本の源泉を有し、大浴場「とよさわ乃湯」と小浴場「こもれび乃湯」の2つの浴場がある。入浴時間は夜は24時まで朝は5時から。

ちょうど今日6月1日に隣に日帰り入浴施設がオープン。今まで日帰り入浴を受け入れていた「とよさわ乃湯」が、今日は宿泊者専用。ただ、この後改修工事が始まるので12月まで利用できなくなり、その間は小浴場と日帰り棟の浴場を利用することになるみたい。

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つまり、日帰り客の居ない空いている大浴場に入れるまたとない機会だったということ。

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広めの脱衣所から石段を数段降りた引き戸の向こうが大浴場。

ちょうど出入口の足元に溢れた湯が流れ出していて気持ちいい。故意かどうか分からないけど、入る時は暖かさが気持ちいいし、出る時は足裏が清潔で気持ちいい。
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宮大工建築の宿、浴場も凝った造り。天井が高く、湯気がこもっていない。

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瑠璃焼きで造られた壁画。男女で違う図柄らしい。
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大きな湯船なので、端と端では湯温が変わる。湯口辺りでは43度のお湯も、離れた場所では42.5度ほど。f:id:ayumu27:20190604232810j:image

源泉の温度は42度で、加温はしてる。化粧水のようなとろりとしたお湯で、ぬるぬるの湯感触。泡のような白い細かな湯の花がたくさん舞っていて、驚くことに泡付きがある。

泡?湯の花?と分からないほど、小さな湯の花と肌についた泡がたくさん浮遊してる。そしてぬるぬるが気持ちいい。

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滑らないようにと注意書きが至る所にある。特にこの木の縁に気をつけてと。
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1番奥のこの部分から溢れた湯がかけ流されている。かなりの湯量なのが分かる。

奥のドアを開けると、名物の大露天風呂。男女合わせて50畳の広さだとか。なんで合わせるのだろ。

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奥まで行けば豊沢川が見える。新緑が眩しいほど綺麗な季節。川の流れる音も心地いい。
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広くて開放的な露天風呂。川沿いともあって、虫がたくさん浮いてる。
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湯温はぬるめと書いてあるけど、41度くらい。それってぬるい?もう少しぬるくてもいいのにな。

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露天風呂から見上げた大浴場。左側が男湯。大きな湯屋
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消毒も循環もないかけ流し。季節により加温ありとあるけど、6月で加温してるってことは、ほぼずっとしてるのかな。加温なしのぬる湯の湯船作れないのかな。

いかにものぬるぬるアルカリ泉、湯口はほんのり硫黄臭、嫌いな人はいないのでは。特に女性は大好きな泉質。

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もうひとつのお風呂は、小浴場という「こもれび乃湯」。そんなに小さくはない。

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玄関やレストランを挟んで、大浴場と逆側にある。レストランの新緑すごい。

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大浴場もそうだけど、浴場に隣接してマッサージ処と自販機がある。
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ガーデンテラスのような雰囲気の開放的な浴室。天窓があることで、緑の景観が圧倒的に広がり、温室みたいな空間になってる。

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湯船は2つあり、右の小さな方は水風呂。
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こちらの小浴場にはサウナが付いている。

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壁画は、個人的には理解不能。まぁ、水色の湯船と緑の木々に、似合わなくはないけど。
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内湯の湯温は43度と、ちょっと熱すぎる。加温し過ぎでは。それでも少し泡付きがある。

溢れたお湯は洗い場側にかけ流されている。

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露天風呂から見た温室浴場。出っ張りが可愛い。
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ここの露天風呂が最高に良かった。

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川は見えないけど、流れる音が聞こえてリラックス効果絶大。目には緑だし。あまり虫もいなかった。f:id:ayumu27:20190605101041j:image

何より40度割れの湯温が最高。湯感触はとろんとろんでぬるぬる。湯から外に出した手がまだぬるぬるしてる。すごい。

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湯口付近では硫黄の匂いがする。湯口から直接すくった湯で顔を洗うと、しっかり硫黄。熱すぎないので、手ですくって大丈夫。

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結構な人数が宿泊しているのに、お風呂であまり人とかぶらない不思議。
こんなに広くて快適な湯船をほぼ独泉。うぅ〜。気持ちいい。
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湯上がりの肌はすべすべの美肌の湯。

炭酸水素イオンがめっちゃたくさんの重曹泉というわけでもなく、メタケイ酸が大量に入ってるわけでもないのに、このぬるぬる浴感はアルカリ性の力⁈

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お風呂までかなり遠いのに、旦那さんが足しげく通っていた。よっぽど気に入ったらしい。

夕食も手の込んだお料理でかなり好評価な宿。

 

山の神温泉 優香苑

★★★★

アルカリ性単純温泉

[福の湯]とよさわ乃湯

42.2度

pH 9.3

226ℓ/分

[寿の湯]こもれび乃湯

41.3度

pH 9.4

179ℓ/分

露天風呂付き内湯(男2女2)

加温あり加水循環消毒なし

2019.6.1 宿泊