温泉手帖♨︎

温泉ソムリエの温泉備忘録

花山温泉 薬師の湯(和歌山)

関西最強温泉と言われている炭酸泉 花山温泉

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新大阪から特急くろしおで1時間の和歌山駅。駅からはタクシーで10分ほど。時間が合えば宿の送迎もある。

今回は勝浦から紀伊半島を半周北上して向かったので、特急で3時間。

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創業昭和43年。

50年入り続けてるという85歳のおばあさんが同じ湯船にいて、背中曲がってないでしょと何度も立ち上がっていろんな人に見せてた。

霊泉と呼ばれる温泉。

ここ、宿泊施設というよりも日帰り入浴施設で(1100円、夕方5時からは850円)、観光客から地元の方、湯治の方でごった返している。

脱衣所も各浴槽もすっごいたくさんの人がいる。道後温泉本館並みの人混み。

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女将さんにお願いして、23時の終了後、湯を抜く前に写真を撮らせてもらった。毎日完全換水清掃を行っている。大変だろうけど、ものすごいたくさんの人が入浴しているし、循環消毒してないから必須。23時まで入らせてくれるだけ有難い。

脱衣所から大浴場に入ると右手にシャワー。左手にサウナ。

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お湯自慢の温泉だから、サウナとかあるのがすごく意外。『日本でも最も濃い温泉のひとつ』なんだよ!お湯だけで充分なのに

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サウナの向こうに水風呂、打たせ湯、寝湯。これらは沸かし湯。手をつけもしなかった。

お目当ての茶褐色の天然二酸化炭素を多く含む炭酸泉の湯船が1番奥に。

湧出時は無色透明だけど、鉄分が多いため、空気に触れると茶褐色に変わる。

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右側の小さめなのが26度の源泉浴槽。掛け流し。濁っていて見えないけど中には縁の部分だけ段があり、座ることが出来る。

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左側が41.5度の加温浴槽。広め。

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温浴槽の上に37度の低温浴槽がある。

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温浴槽を突っ切り階段を上がると扉の向こうが露天風呂。39度。

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いい湯温。虫とか葉っぱとかない、気持ちいい露天風呂。時計も助かる。
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床はつるりとしたなめらかな析出物。
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入浴法として交互浴を勧めているからか、みなさん律儀に内湯の加温浴槽と源泉浴槽を行ったり来たり。狭めの26度源泉浴槽は常に大賑わいでぎゅうぎゅう。

新陳代謝をUPさせ自己治癒力を高めるために温冷入浴を勧めている。炭酸泉で温冷入浴できるのが花山温泉の特徴。

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加温と源泉浴槽の湯は、こんなにも違う。

源泉浴槽の湯口はこんな。

2つのパイプからすごい勢いで湯が投入されている。みなさんこのパイプから直接顔を洗ったり、湯を飲んだりしてた。湯というか、冷たいけど。

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加温や低温でしっかり温まってからだと、26度の源泉もなかなか平気。浴槽がぎゅうぎゅうな状態だから、つまり、みなさん平気でここに入ってる。老若問わず。

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掛け流されていく排出口はこれ。

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床もすごいことになってるけど、痛くないから大丈夫。

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これは加温浴槽と源泉浴槽にかかっている手すり。がさがさで当たると痛い析出物もあるけど、ここのはつるっつるで気持ちいい箇所が多い。

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温浴槽の中に、おそらく元は手すりだっただろう可愛らしい物体が2つ。
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夕方の人混みピーク時にはこの手すり周りにも人がうじゃうじゃ。

温浴槽から加温浴槽にお湯が流れていく部分の析出物がすごい。
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もはや芸術。うっとりする。

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これは低温浴槽。浴室上部の壁のタイルが写り込んでしまったけど、浴槽の中は鱗みたいな茶色のぶつぶつが湯底まで一面に広がってる。
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温浴槽が37度で超気持ちよくて、ずっと居た。比較的空いてる浴槽。まるまる2時間以上微睡んでた。ここまで長くひとつのとこに入り続けたの初めてかも。

泡付きはほとんどないけど、ほんとに気持ちいい。

ざらりとした湯感触。湯の中で肌を触るときゅっきゅと軋む。鉄の香りは意外に弱めで、目に当たると危険なほどしみる。顔洗ってる人がこわい。

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温浴槽の横を通る透明のパイプがあって、源泉が独特の勢いで投入されている。

廊下にも自噴している様子が分かるように透明のパイプを見せてる。

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しゅぽー!しゅぽー!と音を立てて噴射されてる感じ。

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地下500mから炭酸ガスの圧力のみで温泉が自噴してる。遊離二酸化炭素炭酸ガス)が成分中に2631mgも含まれている。あの長湯温泉のラムネ温泉館で1380mg、八甲田温泉のラムネの湯で958mgだから、どれほどすごい含有量か想像できる。

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また、カルシウムとマグネシウムの含有量が多く、神経を和らげる作用と殺菌作用がある。

水面に油のように浮いている湯の花はカルシウム。朝一は、水面一面にカルシウムの膜が張る。北海道長万部の二股ラジウム温泉と同じ。いや、二股ラジウム温泉のあのシャリシャリには全くかなわないけど。

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これが毎日繰り返され湯船の縁に堆積し、立派な析出物が出来上がる。

入浴時間は6時から23時。朝の6時から8時は宿泊者専用。湯の花の膜を見るために6時前からみなさんスタンバイ。5分前にはすでに何人も入ってた。

湯の花よりも何よりも!朝の37度低温浴槽、ものすごい泡付きだった。行ってよかった。入ってよかった。これぞ二酸化炭素泉という泡付きだった。時間で変わるのか、湯が荒れてないからなのか。

炭酸ガスは皮膚から吸収されやすいので、体内に多く取り入れると体はより多くの酸素を取り入れようと血管を広げ、血圧が下がり血行が良くなる。血流を約5~7倍に増加させるらしい。血行促進で疲労回復も。潤い肌をつくるアストリンゼン効果でお肌を引き締める効果もある。

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とはいえ2時間半も浸かっていたら、手がしわしわで爪が黒くなった。

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飲泉もできる。廊下にある飲泉場。

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でも、飲めない。増富ラジウム温泉の不老閣の源泉のように、クセがありすぎてキツすぎて飲めない。口に当たってしまったのを思わず舐めただけでも、苦くてゔぅっとなる。
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実はこの温泉、起源を遡ると西暦803年平安時代行基菩薩の法力の湯として名高く、歴代の天皇が熊野行幸の折は必ず入湯のため御逗留されたと伝えられている。地質の変化から自然噴出が止まっていたのを、昭和40年にボーリングを実施したら地下501mで突然湧出したそう。

これほどのお湯で、このアクセスなら、みんな挙ってやって来るよね。納得の混雑。宿泊して朝6時から8時までゆっくり堪能すべし。関西最強の炭酸泉。

 

花山温泉 薬師の湯

★★★★★

二酸化炭素・鉄(Ⅱ、Ⅲ)-カルシウム・マグネシウム-塩化物泉

25.2度

pH 6.3

128ℓ/分

男女別 内湯 露天風呂

加水加温循環消毒なし

2018.9.16宿泊

南紀勝浦温泉 ホテル中の島(和歌山)

海に浮かぶ島が丸ごと宿という珍しい『一島一館』の宿。大小130もの奇岩奇礁が織りなす多島美「紀の松島」。熊野の景勝地に浮かぶ中の島。

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一島一館の宿はわずかで、あとは愛媛県岩城島の菰隠温泉と、瀬戸内海に浮かぶ大久野島の休暇村大久野島だけらしい。
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名古屋から特急のワイドビュー南紀でなんと4時間! と、遠い。ちょうど3年ぶりの紀伊勝浦駅

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駅から歩いて7分の桟橋から専用船で中の島へ。勝浦湾の入り口にあり、5分とかからない船旅。
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船でしか行くことができない海の露天風呂で有名なホテル中の島
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船が島に着くとそこが玄関。

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本当に海に囲まれた島だ。

客室から右手に露天風呂を臨み勝浦側を見た景色。

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ウィキペディアで‘露天風呂’を開くと、最初に出ている画像がここの露天風呂。

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海際の男性露天風呂「紀州潮聞之湯」は、目線が海面と同じで、ほぼ海に浸かっているような湯船だそう。しかも足元湧出!

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いいなぁ。でも丸見え。各客室からもこんな風に丸見え。
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海側の観光船からも丸見えなので、女性時間を設けることが出来ないそう。
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海と一体になるような、ザ 海の露天風呂。

しかも足元湧出。

入り口近くの洞窟風の湯船の底から湯が湧いていて、3つの湯船にオーバーフローし、海にかけ流されている。f:id:ayumu27:20180915173937j:image

湯温はそれぞれ42度、38度、36度。夏場は加水しているけど、基本的には源泉掛け流し。3号源泉を使用。

露天風呂は内湯とつながっている。

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大浴場の出入口。2つある有料の貸切露天風呂もここから。

男性用の出入口はもう一つ露天風呂側にもある。

女性用内湯。広い。洗い場のシャワーも壁二面にある。
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浴室に入った途端、硫黄の香りがむわっと立ち込めてる。

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湯で変色した床から、塩分が濃そうな感じがする。

海を眺めながら入れる。少し熱めの42度。
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かなりしょっぱい。つるつる感のあるお湯。白い湯の花が少し溜まってる。
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露天風呂は奥のこのドアから外へ出て
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少し階段を降りていく。

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フナムシに遭遇して、ひーっとなる。久々に会うとびびる。

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露天風呂いい。想像以上に海と一体化していて気持ちいい。
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海に面しているけど、少し高い位置にあり目隠しがある。
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柵があって残念と聞いていたけど、全然残念じゃない。柵は一部だけ。

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2、30人平気で入れそうな広さを独り占め。

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逆に右奥から景色はこちら。

関空の台風被害の影響らしく、満室ではなさそう。この広い露天風呂も内湯も、だいたいいつ行っても独泉だった。

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この女性露天風呂は2号源泉で1番pH (8.1)が高く、硫黄成分が多い。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。つるっとした湯感触で、塩味は本当にほんのりだけ。目もしみないレベル。混合泉と全然違っててすごくいい。

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しっとりなめらかで、しっかりとした重みを感じるお湯。41.5度くらい。激しく涼しい海風が気持ちいい。波が砕ける音を聞きながら、ゆっくり浸かる。

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ざーざーかけ流されている。

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消しゴムのカスみたいな白い湯の花がたくさん溜まっていて、湧き上がってくる。

この露天風呂がとにかくいい。

もうひとつ、別の場所にある女性露天風呂。出入口も別。こちらは男性の「紀州潮聞之湯」の真上にある。

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女性は「紀州潮聞之湯」に入れないので、もうひとつ露天風呂があるんです、という説明だった。
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ここから真下の「紀州潮聞之湯」が丸見え。端っこに立つと逆に男性側からも見える。

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海も空も近くて解放的な露天風呂。

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こちらには内湯はなく露天風呂のみなので、洗い場が外の湯船の横に並んでる。
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析出物すごい。

塩化物泉、硫黄泉、さらに海風でいろんなところのメンテナンスが大変そう。

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露天風呂のシャワーを固定するところ。
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脱衣所の鍵も。

つるつるの浴感で40.5度と女性風呂の中では1番ぬるい。湯の花はほとんどない。

この女性露天風呂と内湯は4~7号の混合泉で、泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉。塩が濃く、溶存物質が9700g/Kgもある。

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島内には自家源泉が6本もあり、毎分560ℓ、1日で800tも湧いている。

内湯は掛け流しと循環の併用。湯量は豊富なのに、毎日の完全換水清掃が難しいからとのことで、もったいない。浴槽が大きいから湯が溜まる時間がかかるから。大型ホテルならではの問題なのかしら。露天風呂は毎日完全換水清掃で掛け流し。

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お風呂は15時から24時までと6時から10時。バスタオルもフェイスタオルもボディタオルも大浴場に備え付けで大量に積んである。

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スリッパと一緒にマジックが各部屋にあり、マイスリッパ制。これ清潔ですごくいい。どこもこうしてほしい。

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潮聞亭の5階から屋上に出られて、そこから大展望台への山道、いや散歩道がある。

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途中に足湯。空海の湯。
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しっかり掛け流し。ほんとに豊富な湯量。
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5号源泉。女性露天風呂の2号源泉に近い。硫黄の匂いが漂ってる。
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大展望台まで辿り着くと、急に開けて熊野湾に浮かぶ紀の松島が目の前に見える。

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早朝も5時に起きてもう一度頑張って山登り。じゃなくて散歩道を歩き、紀の松島の夜明けをひとりで眺めた。

 

南紀勝浦温泉 ホテル中の島

★★★★★

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

50~52度

pH 7.6~8.2

560ℓ/分

内湯2 露天風呂3(男1女2)

加温加水循環消毒なし

2018.9.15宿泊

下部温泉 古湯坊 源泉舘(山梨)

武田信玄公かくし湯大岩風呂』という足元湧出の湯を目指して山梨へ。

山梨はぬる湯の名湯が多い。武田信玄の頃からぬる湯に入浴してきた文化を受け継いでいる。傷だらけの武士は熱い湯に入れないし、ぬる湯に長く浸かり治療効果を高めたのかしら。

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新宿から特急あずさかかいじに乗り1時間20分程で甲府駅身延線に乗り換えさらに1時間20分で下部温泉駅。甲府下部温泉間は、時間が合えば特急のワイドビューふじかわで50分で行ける。

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駅からは車で5分。送迎してもらえる。身延線、かなり長く感じた。途中、雨ぱらついたり、虹が見えたり。

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源泉舘は約1300年前の奈良時代中期からの歴史を誇る、岩盤の下から自然湧出する温泉を持つ宿。江戸期より約250年続き、現当主は湯守としては58代目、宿としては8代目。傷病に特に良いと言われ戦国時代には武田信玄のかくし湯として利用されていた。

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下部温泉の中で最も歴史の古い温泉がこの源泉舘のかくし湯大岩風呂。

一度玄関から出て数歩降った別館の一階にある。

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かくし湯大岩風呂は、約15畳程の大岩盤から自然湧出している上に浴槽を作っている国内でも数少ない源泉に浸かることができる温泉。

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季節により違うそうだけど、毎分200~400ℓものお湯が湧出していて、循環、加温、加水を一切行なっていない掛け流し。

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入口はレトロ。左右に分かれて男女別の脱衣所がある。

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脱衣所から出ると、目の前が男性の脱衣所の出入口。向かい合ってる作り。
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左下に大岩風呂、右側に洗い場と加温湯。洗い場にはシャワーもある。とにかくまずは体を洗ってからと仲居さんに念を押された。
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混浴でタオル可。というか、タオルが必須。男性でタオル使ってない人がいたら注意されるとか。

女性の宿泊者には、ガーゼバスタオルを貸してくれる。男性は宿名が入った1枚ずつもらえる小さいタオルか、売店で別に買うか。

時間は朝6時から夜10時までで、夕方5時から6時半が女性専用時間。とりあえず女性時間に。

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数段の石段を降りると広い湯船が。湯床は木張り、栗の板が敷かれている。無色透明、透き通った湯に木の湯底が気持ちいい。

湯の深さがちょうどよくて、お尻つけて足投げ出して座ると肩がすっかり浸かって、顎がぎりぎりの深さ。f:id:ayumu27:20180908210400j:image

奥に1箇所だけ湯底が岩むき出しのエリアがあり、みなさんそこに集中していた。

朝入りに行った時も、同じ人たちがそこを陣取ってる。明らかに常連。

夜は思わなかったけど、朝1時間眺めてて、これって湯口を占領し続けてる不埒者よね、と思った。普通の温泉ではあまり見かけない。譲り合い精神が全くない。あまりいい感じしない。
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みなさんが夕ごはん時間に上がった後、その場所に行ってみると。

なるほど岩。ぷくぷくと泡が上がってくる。温泉が沸いてくるのが分かる。
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振り返るとこんな感じ。広い。

朝6時から混浴時間に入ると、ここに20人以上が。それでも中央部にはまだゆとりがあり、すごい広さだと実感。
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さて、女性時間の終わり頃、夕食時間になると誰もいなくなった。岩むき出しエリアの木の淵に腰掛けると、岩側に足を降ろせる。足の合間からぷくぷくしてきて、これはいい。

湯底の木の板の下はすべて大きな岩で、深いところは2m以上あるそう。むき出しになっている岩は浅い部分。f:id:ayumu27:20180908210410j:image

湯温は31度。冷たいけど、すぐに体の暖かさを感じるようになる。でも、この時期が限界かな。夏に来ないとダメかも。今ならギリ大丈夫。

20分くらい浸かり、上の加温湯で温まる。めっちゃ暖かくて気持ちいい。

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42度に加温されたお湯。飲泉口がある。全く癖がない。ほぼ無味無臭で飲みやすい。軽い胃腸炎に効果がある。

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5分くらい温まると、また下の冷泉へ。でも言うほど苦痛じゃなく入れる。

冷泉の方はすごい泡付き。あっという間に泡が付く。湯感触はカルシウムイオンのせいなのか、つるつるではない。香ばしい匂い。

白や灰色のふわふわの湯の華がちょいちょい浮いてる。

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でも、30度の単純泉に頑張って入る意味が分からない。せっかく交互浴したり、長湯して身体に効かせるなら、成分が濃い温泉や好みの泉質、めっちゃ身体にいい泉質の温泉がいいや。と言いつつ、しっかり1時間交互浴した。朝もたっぷり1時間以上。

ゆるめの単純泉で、傷や皮膚にいい硫酸イオンが含まれてる、このお湯がいいんだな。うん。

湯上がりの肌はじっとり、乾くとさらさらに。

内湯は女性風呂が2階に、男性風呂は3階からさらに階段を上がったところに。

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そういえば、各部屋の名前も戦国武将。
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本館の男女別内湯は、自然湧出の大岩風呂とは違い、身廷町で掘削した高温源泉で、1.2キロ引いてきてる。

‘しもべ奥の湯’という高温源泉の掘削に2006年に成功。低温泉源の湯の里に49度の源泉が毎分445ℓもの量で湧き始めたそう。

24時間入浴できる。
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体が1番リラックスでき健康によい38~40度です、との貼り紙が。実際40度で熱すぎずいい感じ。

2本湯口があって、岩からのは循環なのかぬるいお湯。パイプから出てるのが熱めで、ぬるぬる、硫黄臭もかなりある。
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加水加温、循環は残念だけど、アルカリ泉のつるつる感は確かにあり、硫酸塩泉の香ばしさもある。

成分みても、ほぼ硫酸塩泉。

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22時まではみんな大岩風呂に行くからか、夕食後に行くとゆったり貸切。誰も来そうにない。

8枚の窓のうち、4枚にヤモリがいて狩りをしてた。がんばれ。

湯上りの肌はしっとりさらっさら。夜中ずっと体の中が暖かだった。

 

下部温泉 古湯坊 源泉舘

★★★★★

アルカリ性単純泉

30.2度

pH 8.4

415ℓ/分

混浴大岩風呂1 

加温加水循環消毒なし

 

[内湯]

アルカリ性硫黄泉

49.4度

pH 9.4

200ℓ/分

内湯2(男1女1)

加温加水循環消毒あり

2018.9.8宿泊

高峰温泉 ランプの宿 高峰温泉(長野)

小諸市の北、浅間山の西に連なる標高2000mの高峰山の懐に佇む秘湯の一軒宿。 窓を開けるとひんやりとした風が流れ込んでくる。窓は閉めて布団をかけて過ごす。 真夏でも25度を超えることがないそう。

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北陸新幹線佐久平駅から高峰高原行きのバスで70分。冬場はアサマ2000スキー場までしか通行出来ないため、宿の雪上車で送迎してもらう。

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ランプの宿というけど、実際に灯油ランプを使っていたのは昭和40年代の初め頃まで。自家発電が出来るようになって豆球になったそう。

偶然、先週本当の青荷温泉 ランプの宿 青荷温泉(青森) - 温泉手帖♨︎(コンセントさえない)に行ってしまったので、ランプ感は全くない。

午後のバスで到着するとすぐ「露天風呂混まないうちにどうぞ」と教えられた。

名物の野天風呂へ行くには1階の廊下の奥の扉から。

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男女別で各4名限定。靴を履き替えるところに脱衣籠が男女各4つずつあり、それを持って野天風呂へ行く。籠がなければ、そこで籠が戻ってくるのを待つ、待合室みたいになってる。

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籠を持って50mくらい上に歩いて行く。道にはランプが。

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これが雲の上の野天風呂。実際ほんとに雲が下にある。

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ベンチのような木の台が脱衣籠置き場。雨に備えて、ナイロンがついてる。実際、雨が降ったり止んだりだったので、籠はナイロンの下に。

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湯温は42度。外気がかなり冷たいので気持ちよく入っていられる。長く浸かっていると、顔にじんわり汗を掻く。

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源泉35.6度。通年加温してるみたい。ぬる湯だと思ってたので、少し残念。

程よく硫黄の香る、青みがかった乳白色の濁り湯。

手前が浅く、奥半分は深くなってる。
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真綿のような湯の花が舞ってる。濃いカルシウム成分が沈殿してる。
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加温だけど泡付きがあり、泡でぬるつるする湯触り。

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野天風呂のランプは雰囲気がある。夜は8時まで。朝は6時から。
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少し風が吹いて、霧が晴れると山々が見えるけど
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一瞬にして靄る。チェックイン直後は向こうの山まで見えてた。

朝の雲海も綺麗だった。

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内湯は1階と2階の2つ。

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1階の玄関奥にあるランプの湯。

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35度ちょっとの源泉浴槽と、42度弱の加温浴槽がある。加温浴槽は循環濾過あり。消毒液は不使用。
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源泉浴槽はかなりの泡付きがあり、細かい泡がぬるつるの肌触り。泡を払うとぬるぬるできゅっきゅとした浴感。湯上りの肌はねっとりじっとり、乾くとするっする。
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広い浴場ではないけど、外も見えて解放的。

35度の源泉浴槽、不感温度と言うけど、さすがに体温より低いので冷たく寒く感じる。でもすぐに、身体の温かさを感じ、そのうちぽかぽかしてくる。

気持ちよくていくらでも入っていられる。
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浴槽は木で、洗い場の床は石作り。色が変わり
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湯船の淵の析出物はこってり。

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源泉浴槽と加温浴槽とを冷温交互浴すれば、皮膚からの浸透と血流の改善で相乗効果があり、自律神経を整えたり、痛みを緩和してくれる。

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カルシウム-硫酸塩泉は、皮膚細胞を再生し肌の弾力を回復し引き締める効果があるし、硫黄泉は古い角質を軟化し溶解したりメラニンの生成を抑えるので、美肌の湯。

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次に2階の展望風呂へ。
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展望風呂は41度弱と38度弱。仕切り板に小さな穴が開けてあり、湯が行き来するため、源泉浴槽が少し温まるしくみ。

なめらかでつるつる。

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どの浴槽でも飲用できる。飲みやすい硫黄泉。
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展望風呂を出たところのスペースには、望遠鏡や本、体重計や血圧計など。飲泉場もここにある。血液をさらさらにし、血圧を下げたり、痛みの緩和、新陳代謝の促進に効果がある。

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環境と健康を考えた宿づくりをしていて、洗剤を無くし、水だけで汚れを落とせる創生水を使用している。シャンプーや石鹸はない。

硫黄にあまり強くないので、温泉水以外の水があるのは助かる。美肌の湯だけど、角質を溶かしたり皮脂分泌を抑制したりしてるので、湯上りには絶対に保湿が必要。

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1階の暖炉では、自分でミニ五平餅を焼いて食べられる。蕎麦茶も一緒に。

 

高峰温泉 ランプの宿 高峰温泉

★★★★★

含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉

35.6度

pH 7.0

175ℓ/分

内湯2 露天風呂1 各男女

加温加水循環消毒なし(加温浴槽は加温循環あり)

2018.9.1宿泊

青荷温泉 ランプの宿 青荷温泉(青森)

八甲田山麓のブナ林に囲まれた谷底の一軒宿。

青森空港からレンタカーで1時間。黒石温泉郷のひとつ、ランプの宿として知られる鄙びた風情の秘湯へ。

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開湯は昭和4年、秘境青荷渓谷の渓流沿いに本館と3棟の離れが散在する青荷温泉
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携帯が圏外なのは言うまでもなく、電気もなければコンセントもない。

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到着した時にはもうランプの灯りがたくさんともってた。

玄関前には足湯。

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お風呂は4つ。夜中じゅう入ることができる。

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本館内湯、渓流沿いの混浴露天風呂に、別棟の「健六の湯」 と「滝見の湯」。

健六の湯は、玄関を出た目の前の建物。

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1階に男女別の浴室があり、2階は客室。

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清潔な脱衣所。朝お掃除のおばちゃんと鉢合わせたけど、窓枠まで拭く徹底したお掃除をされてた。
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青森のヒバ材を使用していて、明かりはランプのみ。
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大きな窓から心地いい風が入る。湯船もヒバ造り。こういう浴室と湯船がすき。

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源泉温度47.3度の少し熱めの単純泉で、湯温は43.5度超え。熱いんだけど、ついつい入ってしまう。なめらかでとろりとした浴感。

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全身浸かると、お湯が勢いよく湯船の外へかけ流されていく。

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窓側に1箇所低くなった掛け流し口があるけど、辺全体から流れていく。

ヒバの上を流れるお湯がなんとも気持ちいい。
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カランやシャワー、シャンプーはない。ボディーソープがひとつだけ。

あがり湯と書かれたここから湯桶で湯をすくって流す。
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女性用には、小さな露天風呂とひとり用の釜風呂が、屋根付きの半露天にある。f:id:ayumu27:20180827231908j:image

釜風呂は、うまく入らないと重石で押さえている床板がぐらりとする。

この釜風呂から露天風呂へも湯が流れ落ちていく。41度ちょっとあり、露天風呂の中では1番熱め。

狭いし、なんか溝みたいで個人的には‥。

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滝見の湯と混浴露天風呂は、本館の廊下の先の裏口から行く。

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吊り橋を渡って右手へ。
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まだ紫陽花がたくさん咲いてた。
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渓流沿いの混浴露天風呂。
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17時から1時間が女性専用の時間。18時15分前に宿に到着したので、ダッシュで向かった。
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源泉温度43.5度、pH7.8の単純泉で湯温は39度ちょっと。

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ゆっくり浸かれる。冬は寒そうだけど今はちょうどいい。

無味無臭無色透明の単純泉だけど、若干の香ばしさがある。肌に馴染むしっとりとした柔らかなお湯。
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樽湯はちょっと熱かった。

夜のランプの灯りはあまりに薄暗いので、混浴でも意外に入れそう。

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女性専用時間は2回で、もう1回はお昼の11時から1時間。

混浴露天風呂の先にある建物が滝見の湯。

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小さめの湯船で、露天風呂付き。
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湯船は石造り。

あがり湯の桶は、健六の湯より小さく湯船に近いので、こちらにもボディーソープひとつあるけど、なかなか洗いづらい。
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夏限定の露天風呂はあまりに暗くて夜は出られなかった。

早朝の露天風呂。滝を見ながら。f:id:ayumu27:20180827235427j:image

40度くらいで、混浴露天風呂より温かいけど、野天風呂で外気にさらされているのでぬるく感じる。
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新緑が綺麗だった。あまり虫とか気にならなかったけど、少し寒い。真夏なのに。

あまり長くは入れず、内湯で温まる。43度なのにじんわり温まって気持ちよく感じた。窓からも滝が見える。
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源泉温度48.1度で本館内湯と同じ源泉。

本館内湯は、一階廊下の真ん中あたりに。

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内湯の湯温も43度。こじんまりしたヒバ造りの風情ある浴場。あがり湯も小さい。
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浸かれない熱さではないのだけど、上がるとじりじりじりと熱さが肌から出てくる。

湯上がりの肌はしっとりさらさら。

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200個近くのランプが専用のランプ小屋で手入れされている。

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玄関にある「青森ねぶた」はクレヨン作家さんの作品。
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大広間での夕食もランプの灯りだけで。エアコンもないので、窓からの風だけ。
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部屋にはランプがひとつ。

お布団は自分で敷いてシーツをかける。最近多いな、このパターン。

秘湯にはめずらしく、敷布団も掛け布団も柔らかくて清潔で気持ちいい。

酷暑の関東が幻だったかのような涼しさ。窓を開けていたら、お布団をかけていても寒くて、結局窓を閉め切って寝ることに。

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渓流が真下にある部屋で、窓を閉めても川の流れの大きな音が聞こえる。

ランプは暗めの豆電球くらいの明るさ。

ほんのり焦げたような火の匂いを感じながら眠りにつく。

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翌朝は、早朝と朝食後に温泉に入り、早めに出発。130キロ走って十二湖の青池へ。
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小雨がぱらつく天気だったけど、ものすごく綺麗な青だった。

さらに80キロ南下し、帰りは大館能代空港から羽田へ。

 

青荷温泉 ランプの宿 青荷温泉

★★★★★

アルカリ性単純泉

43.5度

pH 7.8

内湯3(男女別)露天風呂4(混浴1、女2、男1)

加温加水循環消毒なし

2018.8.25宿泊

般若寺温泉(岡山)

般若寺温泉は、岡山の美作三湯の一つ 奥津温泉に属すみたいだけど、奥津温泉からは離れた一軒宿。奥津渓の中にひっそりと佇む。

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奥津荘にチェックイン後、予約した16時に間に合うように車で5分の般若寺温泉へ。

道沿いのガレージに車を停めて、脇の石段を降りて行く。

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右下に吉井川が見え隠れ。

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長い石段。苔生した石段と竹林に、温泉への期待が高まる。
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天台宗般若寺の宿坊として明治4年に開業、昭和32年に温泉旅館として営業を始めた般若寺温泉。
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柴犬がお出迎え。目の前に来るまで爆睡してたくせに、目覚めて勢いよく吠えた。

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でも、お風呂上がりに再開した時は耳を後ろにして目を細めて、手に抱きついてきた。奥さんに「温泉入って綺麗にしてきたばかりなんだから、やめてあげなさい!」と怒られてたけど、きっとそんなの意味わからんよね。

立ち寄り湯は、内湯と露天風呂を貸切で利用出来る。ひとり1時間1000円で予約制。

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母屋から川沿いへ降りると小さな湯小屋がある。

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コンクリートで作られたシンプルな湯小屋。
湯小屋の横からは鮎も滝に負ける事から名付けられたという「鮎返しの滝」が見える。

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湯小屋に内湯があり、その奥の川沿いに露天風呂がある。

まずは内湯へ。脱衣所は清潔。

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石段を数段降りたところに岩に囲まれた内湯がある。

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壁は大きな岩そのものがむき出しになっている。
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石で囲って作られた湯船は小さめで、2人までかな。ひとりだとかなりゆったり。
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湯量は豊富でどんどんかけ流されている。

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湯温は39度で、ぬるめで気持ちいい。浴感はぬるつる。

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敷地内には3本の湯温が微妙に違う源泉がある。渓流の底から無数の源泉が湧いているそう。

内湯は自噴している39度の源泉と40度の源泉の混合泉らしい。
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湯船の中の2箇所から湯が投入されている。

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窓の木枠はレトロ。川向こうの緑が綺麗。このぬるい内湯だけでも満足だけど、渓流沿いの露天風呂へ。

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もう、ほんとに川の横。

数年前まで目隠し用の木枠はなかったそう。川の向こうに大釣温泉が建ってる。
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お湯は手前側からかけ流されていて、この先は川へ。
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湯口は奥側にひとつ。
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露天風呂は43度の源泉を使用している。今日の湯温は40度。内湯よりも少し高い。

こちらの湯感触は、つるつるきゅっきゅという感じ。
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川沿いで涼しい風が吹いてる。初夏のような気持ちよさ。

でも、先週の虻騒ぎですっかり川沿い露天風呂への恐怖心が染み付いていて、虻はいなかったけど、そそくさと内湯に退散。湯上りの肌はじっとり。

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内湯用の2本は温度が高くないため、冬は露天を閉鎖し、露天用のお湯を内湯にまわしているそう。

お寺で温泉。出湯温泉 華報寺共同浴場(新潟) - 温泉手帖♨︎も38度のぬる湯で気持ちよかったな。

 

般若寺温泉

★★★★★

アルカリ性単純泉

39、40、43度

pH 9.1

内湯1 露天風呂1

加水加温循環消毒なし

2018.8.9 日帰り入浴

広河原温泉 間欠泉 湯の華(山形)

山形の飯豊の山に、炭酸ガスにより吹き出す、日本で唯一の間欠泉露天風呂がある。

間欠泉とは熱水や水蒸気が一定周期で噴出する温泉のことをいい、日本全国にあるけど、この間欠泉 湯の華の源泉は33度と非常にぬるいので、間欠泉の湯を直接浴びながら入浴できる温泉としては日本唯一。

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東京駅から2時間の米沢で、米坂線に乗り換え1時間の手ノ子駅で下車。

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宿の送迎車で1時間の広河原温泉。半分は町道?林道?で、最後の8キロは細い砂利道をがったんごっとん。

関東で教師をされていた方が送迎してくれて、道々車を止めて、朴葉味噌の朴の木や、マタタビの葉、舞茸の取れる木、クロモジの枝など、いろんなことを教えてくれる。

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やっとたどり着いた知る人ぞ知る秘境の野湯、間欠泉 湯の華。

430年程前の安土桃山時代に金採掘者がぬる湯を発見し、明治から昭和にかけて湯小屋が建てられ湯治に利用されていた。

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2006年に現在の宿泊施設が建てられたが、それまでは、沢に沿ったぜんまい道を何時間も歩きやってくる野湯だった。
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宿に入ると、沢に向かったテラスの網戸から気持ちいい風が吹いてる。部屋にもエアコンや扇風機はない、というか必要がない。夜は寒くなり窓を閉めて布団をかけて寝る。8月に!

来る途中の飯豊山にはまだ雪が残ってた。でも、手ノ子駅の待合室にはコクワガタのオスが歩いてた。

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部屋の窓からは、ブナの原生林の大自然。沢の音が聞こえる。

間欠泉のある露天風呂は混浴で、男女別の内湯から外へ出る。

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女性はバスタオルや湯浴みの着用可。
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炭酸ガスが吹き出す間欠泉には、虻やメジロが寄ってくる。小型で目の周りが白い虻をメジロというらしい。間欠泉はメジロ天国。恐ろしい数のメジロや虻が寄ってくる。

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虻に打ち勝つ人しか長湯できないため(てか、打ち勝てる人はいない)、この通り誰もいない時がある。8月が虻のピークらしい。今度来るのは新緑の6月にしよう。

ちなみに、露天風呂に行ったときに先に入っていたおじさんは、顔面に虻がとまっていて、もはやホラーだった。
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黄土色の濁り湯。

露天風呂は34度前後。33度の源泉に、加温した源泉を加えるも、自噴する湯量にはかなわず生温いプール。これ、長湯できたら最高に気持ちいいけど、虻がね。

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夜になるとぱたっといなくなるとの話だったけど、女性専用時間の20時に行くも、虻はまだいて、ちくっと触る感じが恐ろしくて、湯温測ってる間、バスタオル巻いたまま足付けてるのが限界。

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内湯は39度弱のぬる湯だけど、窓を閉め切ってて(虫が入るから開けられない)浴室が暑く、直接日が当たり熱い。
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湯口はこちらで

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ここから排出、かけ流されてる。

内湯は沸かし湯だけど、源泉かけ流し。
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寒い時期はもう少し湯量を増やしてるみたい。

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湯船は茶褐色に、縁は緑に変色してる。
しっかりした重たい感じのお湯で、つるつるの湯感触。

湯底はざらざらでぬるり。こんなにも黄土色の湯なのに、鉄の匂いはあまりなくほんの少しの苦味。

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夜の内湯は日が当たらなくなってるので、浴室の温度も下がってるし、湯量が絞られてるのか、湯温も38度割れ。露天風呂に入れなくてもこれで充分気持ちいい。ゆっくり長湯。

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時折、ザーッという音が聞こえ、間欠泉が吹き出し始めるのを、ちょっと羨ましげに窓から眺める。窓には大量の蛾や虫がいるので開けられない。(夜は特に)
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早朝は、湯面に油膜が。手に掬うと黄色みの強いオレンジの湯の花。

湯上りの肌はしっとりすっべすべ。

予想外の虻に「詰めが甘い!」と怒られたけど、私は内湯でも満足できた。

 

河原温泉 間欠泉 湯の華

★★★★★

ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物泉

33.1度

pH 6.8

内湯2(男女別) 露天風呂1(混浴)

加水循環消毒なし 加温あり

2018.8.4宿泊